絶景 苗木城跡

東濃

岐阜県中津川市にある苗木城跡。ここは、かつての苗木城があった場所であり、苗木藩の藩庁が明治まで置かれていました。市内を東西に貫流する木曽川の右岸にそびえる高森山に築かれていました。岩山の上にあり、広い敷地の確保が困難なため、建物の構築方法に懸造りが使われています。そのため、高森山の地形を有効に生かして築かれた山城です。指定史跡に指定されている山城であり、日本の100名城の1つでもあります。

 苗木城を建設したのは、1555年であり、遠山正廉が建てたとされています。城を管理していたのは、遠山氏、森氏、川尻氏とされており、1871年に廃城とされました。

天守展望台からの景色

天守展望台は、かつて存在していた天守閣の柱の穴を利用して、二つの巨岩にまたがる形で設置されています。足元を見ると、大きな巨石の間を見ることができます。

天守展望台からは、周りに遮るものがないので、360度の大パノラマを楽しむことができます。眼下には、木々に囲まれて豊かに流れる木曽川があり、中津川市の街並みなどがあります。中津川市の素敵な景色を独り占めでき、まるで自分が苗木城主になったような気分を味わえます。

ラピュタっぽい大矢倉              

           
大矢倉は、苗木城の中の最大の櫓(やぐら)です。自然の巨石を基礎として、その上に人工の石垣を積んでいるという独特の造りとなっています。積まれている石は、かなり巨石であり、また石が隙間なく積まれている石垣にも圧倒されます。石垣の表面には、苔が生い茂っており、築かれてからの歴史の長さを感じさせられます。また、世界遺産のマチュピチュや天空の城ラピュタを想起させるような外観で、外国の世界遺産や遺跡物に興がある人は満足されると思います。

たどり着くまで結構歩きます

苗木城跡は、高森山全体を使って、建設されていたようなので、苗木遠山資料館の駐車場から天守閣のある場所までは、片道約30分程度かかります。また、山の中を歩くため、舗装されている道ばかりではないので、履き慣れたスニーカーで行くことをお勧めします。

スタートとなる苗木遠山資料館に車をとめ、駐車場から天守閣を目指して、てくてくと歩いて行くのですが、山道をひたすら進むだけで見どころらしきものも見えて来ません。気持ちが挫折しそうになってきますが、大矢倉を見ると、それまでの気持ちが吹き飛びます。

四季折々の植物と城跡の組み合わせた景色が楽しめます

 苗木城跡は、高森山全体が城跡であるため、山に生えている木々の変化を見ることができます。春は桜の花、夏は新緑の葉、秋は紅葉、冬は落葉と雪となり、四季折々で山が様々な色に色づきます。先ほど書いた大矢倉のある場所の周りにも木々が生えており、四季折々の変化と城跡の組み合わせを楽しむことができます。

 苗木城跡を見学して、さらに苗木城について詳しく知りたい人にお勧めなのは、苗木遠山資料館です。城を建設した遠山家の資料を中心に,苗木領と苗木城に関わる貴重な資料が展示され,関連する資料の調査・研究も行っています。館内には、かつて存在した苗木城の模型なども展示されています。
開館時間は、午前9時30分から午後5時まで、休館日は月曜日、入館料は大人330円で小中学生は無料です。苗木城跡やその歴史についてさらに詳しく学びたい人は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

中津川の名物である、栗を使ったお菓子もお勧めです。中津川は、山々に囲まれ、水流も豊かな土地であるため、京都、金沢に並ぶ菓子処の1つとして知られています。栗がたくさん収穫できる土地ということもあり、古くは江戸時代から栗料理や栗菓子がもてなされたと言われています。江戸時代後期からは、中津川で茶の湯が盛んになり始めます。甘くてほくほくとした栗は、「おいしいお茶に合うおいしいお菓子を作ろう」と、菓子職人たちの創作意欲を高め、競い合うことで、「逸品の菓子」となります。 

東濃はやっぱ栗

おすすめはソフトクリームとあったらパフェが最高です。「栗きんとん」もおいしいですが、中津川市内には、数店舗の菓子処があるため、同じ栗きんとんでも同じ味ではないため、味比べをしてみるのも面白いと思います。

 菓子処を訪れてみると、菓子店それぞれがオリジナリティーあふれる商品を販売しているため、見ているだけでも楽しめます。栗羊羹、栗きんつば、栗こごり、栗ソフトクリーム、干し柿と栗きんとんを組み合わせたもの、水まんじゅうと栗きんとんを組み合わせたものなど、本当にたくさんの商品があります。どれも食べたことがありますが、1つ1つ丁寧に味付けがされており、栗の味をしっかりと感じ取ることができます。ぜひ、中津川に来たら、栗菓子を食してみてはいかがしょうか。