多治見の陶器祭り完全ガイド|美濃焼の魅力と楽しみ方を徹底解説
岐阜県多治見市で開催される「たじみ陶器まつり」は、日本を代表する陶磁器の産地で行われる一大イベントとして、全国から多くの陶器ファンが訪れる祭典です。美濃焼の伝統を受け継ぐ職人たちの作品から、若手作家の斬新なデザインまで、幅広い陶器に出会えるこの祭りは、春と秋の年2回開催され、毎回約20万人もの来場者で賑わうとされています。本記事では、多治見の陶器祭りの魅力や見どころ、アクセス方法から周辺の観光スポットまで、初めて訪れる方にも分かりやすく徹底解説していきます。お気に入りの器との出会いを求めて、美濃焼の聖地・多治見を訪れてみてはいかがでしょうか。
多治見の陶器祭りとは|基本情報と歴史
多治見の陶器祭り、正式名称「たじみ陶器まつり」は、岐阜県多治見市で開催される同市最大のイベントの一つとされています。美濃焼の豊かな伝統を称えるこの祭りは、陶器ファンにとって見逃せない年中行事となっています。
たじみ陶器まつりの概要
たじみ陶器まつりは、年に2回開催される美濃焼の大廉売市です。春は毎年4月の第3土曜・日曜に本町オリベストリート周辺で、秋は10月のスポーツの日と前日の2日間に多治見美濃焼卸センターで開催されるのが通例となっています。産地ならではの豊富な品揃えと、市場価格よりもお得な価格で美濃焼を購入できることが、多くの来場者を惹きつける理由といわれています。
祭りの歴史と由来
多治見陶器祭りは、長い歴史を持つ伝統的なイベントです。2026年春には第84回を迎えることからも、80年以上にわたって継続されてきた歴史あるお祭りであることが分かります。多治見市は古くから美濃焼の集散地として発展し、東濃地方の陶磁器産業の中心地として栄えてきました。この祭りは、地域の陶磁器産業を支え、美濃焼の魅力を全国に発信する重要な役割を担っているとされています。
開催時期と会場について
春と秋で開催会場が異なる点が、たじみ陶器まつりの特徴です。春の開催は本町オリベストリート周辺が会場となり、歴史ある街並みを散策しながら陶器を楽しめます。一方、秋の開催は多治見美濃焼卸センター(旭ケ丘10-6)が会場となり、広大な敷地で多数の出店を巡ることができます。
| 項目 | 春の陶器まつり | 秋の陶器まつり |
|---|---|---|
| 開催時期 | 4月第3土曜・日曜 | 10月スポーツの日と前日 |
| 開催時間 | 9:00~17:00 | 8:30~17:30 |
| 会場 | 本町オリベストリート周辺 | 多治見美濃焼卸センター |
| 特徴 | 歴史ある街並みでの散策 | 広大な敷地での大規模市 |
来場者数と人気の理由
たじみ陶器まつりは、毎回約20万人もの来場者で賑わうとされています。その人気の理由は、産地直売ならではのお得な価格設定にあるといわれています。通常の市場価格よりも安価で美濃焼を購入できるため、全国各地から陶器ファンが訪れます。また、陶器の購入だけでなく、大道芸やグルメなど多彩なイベントも楽しめる点が、幅広い層からの支持を集めているようです。
2026年の開催予定情報
2026年春のたじみ陶器まつり(第84回)は、4月18日(土)と19日(日)の2日間、本町オリベストリートを中心に開催される予定となっています。最新の開催情報については、多治見商工会議所や公式サイトで確認することをおすすめします。天候により内容が変更される場合もあるため、お出かけ前にチェックしておくと安心でしょう。
美濃焼の魅力と種類|知っておきたい基礎知識
多治見の陶器祭りを楽しむためには、美濃焼についての基礎知識を持っておくとより一層楽しめるでしょう。ここでは、美濃焼の歴史や種類、特徴について詳しく解説していきます。
美濃焼とは|名前の由来と歴史
「美濃焼」という名称は、現在の土岐市・多治見市・笠原町・瑞浪市などの地域が、かつて「美濃の国」と呼ばれていたことに由来するとされています。美濃焼の歴史は非常に古く、7世紀頃に愛知の猿投窯や各務原を中心にした須恵器窯群を経て、須恵器の製造技術が美濃にも伝わったことが始まりといわれています。その後、安土桃山時代の16世紀から17世紀にかけて、茶の湯の流行とともに茶陶の世界が生まれ、美濃焼は大きく発展したとされています。
美濃焼の代表的な4つの様式
美濃焼には15種類もの様式があるとされていますが、その中でも基本となる4つの様式が「黄瀬戸」「瀬戸黒」「志野」「織部」です。これらは安土桃山時代に織田信長の保護のもと、千利休や古田織部の指導により、美意識の頂点まで登りつめた名陶として知られています。1978年には、美濃焼は経済産業大臣指定の伝統的工芸品に認定されました。
美濃焼は現在、日本国内の陶磁器生産量の約50%以上を占めているとされています。私たちが日常で使っている食器の多くが、実は美濃焼であるかもしれません。和食器だけでなく、洋食器やタイルなども多く生産されており、その用途の幅広さも美濃焼の特徴といえるでしょう。
志野焼の特徴と魅力
志野焼の最大の特徴は、日本の陶器で初めて絵付けがなされた点にあるといわれています。長石だけの釉薬を使い、じっくり長時間かけて焼き上げられる志野焼は、大振りな器体にたっぷり厚く掛けられた長石釉の白さが印象的です。「柚子肌」と呼ばれる独特の質感の中から浮き上がって見える下絵が、志野焼の最大の魅力とされています。温かみのある白色と素朴な絵柄は、日本の美意識を象徴する焼き物として高く評価されています。
織部焼の特徴と魅力
織部焼は、千利休の弟子であった茶人・古田織部の指導のもとで作られた焼き物です。「織部好み」とも呼ばれるこの焼き物は、左右非対称であることに美しさを見出し、沓形(くつがた)などの奇抜な形を意図して作られています。特に銅緑釉を用いた「青織部」が有名で、鮮やかな緑色は「織部釉」とも呼ばれます。伝統にとらわれない自由な発想と大胆なデザインが、織部焼の最大の魅力といえるでしょう。
黄瀬戸・瀬戸黒の特徴
黄瀬戸は古瀬戸の流れを汲む淡黄色に発色した灰釉の陶器です。あえて歪みをつけた形が多い美濃焼の中で、黄瀬戸は歪みのない端正な器形のものがほとんどとされています。ヘラや印花(押し型)にて草花模様をあしらい、銅や鉄で緑彩を打つ味わい深い意匠が特徴です。一方、瀬戸黒は漆黒の釉薬が特徴的な焼き物で、茶碗として特に珍重されてきました。黒一色の中に深みのある表情を見せる瀬戸黒は、茶道の世界で高く評価されているとされています。
現代の美濃焼と新しい表現
伝統的な技法を守りながらも、現代の美濃焼は新しい表現にも積極的に挑戦しています。若手作家による斬新なデザインや、現代のライフスタイルに合わせた機能的な器など、美濃焼の可能性は広がり続けています。多治見の陶器祭りでは、伝統的な美濃焼から現代的なデザインの器まで、幅広い作品に出会えることも大きな魅力といえるでしょう。
たじみ陶器まつりの見どころと楽しみ方
たじみ陶器まつりを最大限に楽しむためには、事前に見どころを把握しておくことが大切です。ここでは、祭りの主要なエリアやイベント、おすすめの楽しみ方について詳しくご紹介します。
メイン会場の陶器廉売市
たじみ陶器まつりの最大の目玉は、なんといっても陶器廉売市です。産地ならではの特価価格で美濃焼を購入できるため、多くの来場者がお目当ての器を求めて訪れます。春の開催では本町オリベストリート周辺に、秋の開催では多治見美濃焼卸センターに多数の出店が並び、日用食器から贈答品、作家物まで幅広い商品が揃います。掘り出し物を探す楽しみも、この祭りの醍醐味といえるでしょう。
若手陶芸家による西通り
春の開催時には、銀座商店街で「たじみ陶器まつり西通り」が同時開催されます。ここでは多治見ゆかりの若手陶芸家が出店し、実際に陶器を制作した作家と直接お話ししながらお気に入りの器を見つけることができます。作り手の想いやこだわりを聞きながら器を選ぶ体験は、大量生産品では味わえない特別なものとなるでしょう。
クラフトフェアとクラフトマルシェ
ながせ商店街では、クラフト作家による対面販売を楽しめる「クラフトフェア」が開催されます。陶器だけでなく、ガラスや木工、布製品など様々なジャンルのハンドメイド作品が並び、多彩な手仕事に出会える機会となっています。秋の開催時にはクラフトマルシェも行われ、60人以上のクラフト作家が出店するとされています。
大道芸とパフォーマンス
JR多治見駅北にある虎渓用水広場や駅北庁舎周辺では、国内外で活躍する大道芸人によるパフォーマンスが行われます。家族連れでも楽しめるエンターテインメントが用意されており、陶器探しの合間に休憩しながら楽しむことができます。子どもから大人まで、幅広い年齢層が楽しめる内容となっているようです。
グルメと飲食ブース
たじみ陶器まつりでは、陶器だけでなくグルメも充実しています。地元の人気飲食店が出店し、多治見ならではの味を楽しむことができます。特に人気の店には行列ができることもあるため、早めに訪れるか、時間をずらして並ぶことをおすすめします。美味しい食事を楽しみながら、購入した器を眺める贅沢なひとときを過ごせるでしょう。
スタンプラリーとお得な特典
祭り期間中はスタンプラリーも開催され、参加者にはオリジナルマグカップが進呈されるなどの特典があります。各エリアを巡りながらスタンプを集めることで、祭り全体を効率よく楽しむことができます。限定グッズは毎年デザインが変わるため、コレクターにとっても見逃せないイベントとなっているようです。
会場へのアクセス方法と駐車場情報
たじみ陶器まつりを訪れる際には、アクセス方法と駐車場情報を事前に確認しておくことが大切です。混雑が予想されるため、公共交通機関の利用がおすすめされています。
電車でのアクセス
JR名古屋駅から中央本線を利用すると、特急で約22分、快速で約35分で多治見駅に到着します。名古屋からのアクセスが良好なため、日帰りで訪れる方も多いとされています。多治見駅からは、春の会場である本町オリベストリートまで徒歩約10〜15分で到着できます。秋の会場である多治見美濃焼卸センターへは、駅から無料シャトルバスが運行されています。
無料シャトルバスの利用
祭り期間中は、多治見駅北口から各会場へ向けて無料シャトルバスが運行されます。特に秋の開催時には、多治見美濃焼卸センターまでのシャトルバスが便利です。ただし、時間帯によっては乗車待ちの行列ができることもあるため、余裕を持った行動をおすすめします。運行時間は祭りの開催時間に合わせて設定されていますが、詳細は事前に公式サイトで確認しておくと安心でしょう。
車でのアクセス
車で訪れる場合は、中央自動車道の多治見ICまたは土岐南多治見ICが最寄りとなります。多治見ICからは本町オリベストリートまで約10分、土岐南多治見ICからは約15分の距離です。ただし、祭り期間中は会場周辺が混雑するため、できる限り公共交通機関の利用が推奨されています。
駐車場情報と注意点
無料駐車場として北栄小学校や北陵中学校が利用できることがありますが、台数には限りがあります。また、星ケ台無料駐車場も利用可能で、ここからは会場への無料シャトルバスが運行されています。駐車場は早い時間帯に満車になることが多く、午前11時頃には満車表示が出ていたという情報もあります。車で訪れる場合は、開場前の早朝到着を心がけるか、駅周辺の有料駐車場を利用することを検討してみてください。
| アクセス方法 | 所要時間・距離 | 備考 |
|---|---|---|
| JR名古屋駅から(特急) | 約22分 | 中央本線利用 |
| JR名古屋駅から(快速) | 約35分 | 中央本線利用 |
| 多治見駅から本町オリベストリート | 徒歩約10〜15分 | ながせ商店街経由 |
| 多治見駅からシャトルバス | 約15分 | 美濃焼卸センターまで |
| 多治見ICから会場 | 約10分 | 混雑時は要注意 |
混雑回避のポイント
たじみ陶器まつりは非常に人気のあるイベントのため、特に週末の昼前後は大変混雑します。混雑を避けるためには、開場直後の早朝に訪れるか、夕方閉場間際を狙うのがおすすめとされています。また、初日よりも2日目の方が比較的空いている傾向があるという声もあります。ゆっくり陶器を選びたい方は、時間帯を工夫してみてください。
持ち物と服装のアドバイス
陶器祭りを快適に楽しむためには、持ち物と服装にも気を配りましょう。4月の多治見は日中は暖かくなりますが、朝晩は冷え込むこともあるため、薄手のコートや上着を持参することをおすすめします。また、長時間歩くことになるため、履き慣れた靴が必須です。購入した陶器を持ち運ぶためのエコバッグや、新聞紙などの緩衝材を持参すると便利でしょう。
美濃焼の選び方と購入のコツ
せっかく陶器祭りを訪れるなら、お気に入りの美濃焼を見つけたいものです。ここでは、美濃焼を選ぶ際のポイントや、賢い購入方法についてご紹介します。
用途を明確にして選ぶ
美濃焼を選ぶ際の最初のポイントは、用途を明確にすることです。「ランチでワンプレートに使えるお皿が欲しい」「お客様用の高級感のある取り皿が欲しい」など、より具体的に使う人や用途をあらかじめ絞っておくと、的確に美濃焼を選べるとされています。まずはメイン料理を盛り付ける大皿と、取り皿として使いやすい中皿の2種類を揃えることから始めてみてはいかがでしょうか。
サイズ選びのポイント
和食器の場合、サイズは「cm」以外にも「寸」という単位が使われることがあります。だいたい「1寸=約3cm」と覚えておくとイメージしやすいでしょう。実際に手に取って、自宅のテーブルや食器棚に収まるサイズかどうかを確認することが大切です。また、重さも重要なポイントです。食器自体が重いと、食卓に運ぶ際や洗う際などに手首に負担がかかることがあります。
電子レンジ・食洗機対応を確認
現代の生活では、電子レンジや食洗機を使用することが多いため、対応しているかどうかも重要なチェックポイントです。美濃焼のお皿は電子レンジ・食洗機に対応しているものが多いとされていますが、陶器製のものや作家さんの繊細な作品などは非対応の場合もあります。購入前に必ず確認することをおすすめします。
陶器と磁器の見分け方をご存知でしょうか。一般的に、陶器は素地が厚く温かみがあり、叩くと鈍い音がするとされています。一方、磁器は素地が薄く透明感があり、叩くと高い澄んだ音がするといわれています。美濃焼には両方の種類があるため、用途や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
作家物と量産品の違い
陶器祭りでは、作家が一点一点手作りした「作家物」と、工場で大量生産された「量産品」の両方が販売されています。作家物は一点ものの魅力があり、作り手の個性やこだわりが反映されています。一方、量産品は価格が手頃で、同じデザインを複数枚揃えやすいという利点があります。どちらが良いというわけではなく、用途や予算に応じて選び分けることが大切とされています。
値引き交渉と購入タイミング
陶器祭りでは、複数点購入する場合や、祭り終盤の時間帯には値引き交渉に応じてくれる店舗もあるといわれています。ただし、人気商品は早い時間帯に売り切れてしまうこともあるため、お目当ての品がある場合は早めに訪れることをおすすめします。まずは会場全体を一通り見て回り、価格やデザインを比較してから購入を決めるのも賢い方法でしょう。
持ち帰りと配送サービス
陶器は割れやすいため、持ち帰りには注意が必要です。多くの店舗では新聞紙やプチプチなどで丁寧に梱包してくれますが、自分でもエコバッグや緩衝材を持参しておくと安心です。大量に購入する場合や、割れ物の持ち運びが心配な場合は、配送サービスを利用する方法もあります。一部の店舗では自宅への配送に対応しているため、購入時に確認してみてください。
陶芸体験・絵付け体験ができるスポット
多治見を訪れたら、陶器を購入するだけでなく、実際に陶芸体験や絵付け体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。自分だけのオリジナル作品を作る思い出は、かけがえのないものとなるでしょう。
セラミックパークMINO 作陶館
セラミックパークMINO内にある作陶館では、様々な陶芸体験プログラムが用意されています。転写絵付け体験(800〜1,600円)、作陶コース(大人1,000円、中学生以下800円)、作陶&釉掛体験フルコース(3,100円)など、予算や興味に合わせて選ぶことができます。体験は金・土・日・祝日に開催されており、時間帯は10:30〜、13:30〜、15:00〜から選べるとされています。建築家・磯崎新氏がデザインした美しい施設も見どころの一つです。
ギャラリーヴォイス(多治見市文化工房)
ギャラリーヴォイスでは、陶芸作家作品の展示を行うギャラリーと、絵付け体験のできる工房が併設されています。好きな生地に自由に絵を描いて、オリジナルのお土産を作ることができます。作家の作品を鑑賞しながら、自分も創作活動を楽しめる贅沢な空間となっているようです。
こども陶器博物館 KIDS LAND
こども陶器博物館KIDS LANDは、大人も子どもも楽しめる体験型施設です。陶磁器への絵付けが簡単に楽しく体験でき、体験コースは上絵付、転写、クレヨン、持ち帰りの4種類から選べます。初めての方でも簡単に楽しめるよう、スタッフが丁寧に指導してくれるとされています。絵付け工房の体験は事前予約制のため、希望日の前月1日から前日15:00までに電話予約することをおすすめします。
やきもの教室 杜の土
陶芸家・柴田節郎氏が主宰する「やきもの教室 杜の土」では、1日体験教室のほか、定期的に通える陶芸教室も開講されています。プロの陶芸家から直接指導を受けられる貴重な機会として、本格的に陶芸を学びたい方におすすめのスポットとされています。
at Kiln MINO
2023年に新規オープンした「at Kiln MINO」は、うつわショップと陶芸体験を併設した新しいスタイルの施設です。土日祝日に要予約で体験ができるほか、当日受付の30分体験も用意されています。気軽に陶芸体験を楽しみたい方にぴったりのスポットといえるでしょう。
陶都創造館の上絵付け体験
本町オリベストリートの中心にある陶都創造館では、上絵付け体験工房が併設されています。陶器祭りの散策の途中に立ち寄って、気軽に絵付け体験を楽しむことができます。伝統的な美濃焼から若手陶芸作家の作品まで様々な陶器を楽しめるギャラリーと合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。
多治見の観光スポットと周辺情報
陶器祭りと合わせて訪れたい、多治見の魅力的な観光スポットをご紹介します。美濃焼の街ならではの見どころが満載です。
本町オリベストリート
本町オリベストリートは、陶器祭りのメイン会場となるエリアです。明治から昭和初期まで美濃焼の陶磁器問屋が軒を並べ、多治見の商業中心部として栄えた歴史ある街並みが残されています。当時の面影を残す蔵や古い商家を、美濃焼ショップやギャラリーに改装した新しいお店が続々とオープンしています。陶器祭り以外の時期でも、陶器探しやまち歩きを楽しめるスポットとして人気を集めているようです。
多治見市モザイクタイルミュージアム
多治見市モザイクタイルミュージアムは、2016年に多治見市笠原町に開館した施設です。設計は世界的に知られる建築家・藤森照信氏が担当し、タイルの原料である「土」を取る「土取り場」から発想を得た不思議な形の建物が特徴的です。施釉磁器モザイクタイル発祥の地にして、全国一の生産量を誇る笠原町ならではのミュージアムで、昭和の国産タイルの膨大なコレクションや、レトロな洗面台・浴槽など多彩なタイルを見ることができます。入館料は個人310円で、高校生以下は無料とされています。
虎渓山永保寺
虎渓山永保寺は、1313年に臨済宗の禅僧・夢窓疎石によって開かれた歴史ある禅寺です。境内には国宝に指定されている観音堂と開山堂があり、庭園は国の名勝に指定されています。観音堂は別名「水月場」とも称され、1314年に夢窓疎石によって建立されたといわれています。秋にはモミジや樹齢700年の大イチョウの紅葉を見に、多くの参拝客で賑わいます。入山可能時間は7:00〜17:00で、年中無休となっています。
岐阜県現代陶芸美術館
セラミックパークMINO内にある岐阜県現代陶芸美術館は、陶芸の現代をテーマとした施設です。国内外の現代陶芸作品を収蔵・展示しており、陶芸の新しい可能性を感じることができます。建築家・磯崎新氏がデザインした美しい建物自体も見どころの一つで、鑑賞から体験まで幅広く楽しめる複合施設となっているようです。
多治見美濃焼卸センター
秋の陶器祭りの会場となる多治見美濃焼卸センターは、美濃焼を扱う商社が集まった卸団地です。家庭用の食器から業務用食器、タイル建材まで、豊富な品揃えが特徴です。陶器祭り以外の時期でも、お得な価格で美濃焼を購入できるショッピングスポットとして知られています。祭り期間中は蔵出し市が開催され、さらにお得な価格で商品が提供されるとされています。
虎渓公園と潮見の森
虎渓公園は、土岐川を挟んで多治見市街を一望できる自然豊かな公園です。春には「飛騨・美濃さくら33選」に選ばれた約400本の桜が咲き誇り、花見の名所として親しまれています。また、笠原町の丘陵地にある潮見の森は、展望台から中央アルプス、御嶽山、白山、そして条件が良ければ遠く伊勢湾まで見渡せるスポットとして知られています。アスレチック公園も併設されており、家族連れにもおすすめです。
多治見のおすすめグルメ情報
陶器祭りで歩き回った後は、美味しい食事でエネルギーをチャージしましょう。多治見には地元ならではのグルメスポットが充実しています。
多治見市民のソウルフード「鶏球飯」
多治見市民のソウルフードとして親しまれているのが「鶏球飯(カイコーハン)」です。中華餡に一口大の鶏の唐揚げが入った、ボリューム満点の料理で、ご飯との相性が抜群です。地元の中華料理店で提供されており、多治見を訪れたらぜひ味わっていただきたい一品とされています。熱々の餡かけと香ばしい唐揚げの組み合わせは、一度食べたら忘れられない味わいといわれています。
本町オリベストリート周辺のカフェ
本町オリベストリート周辺には、おしゃれなカフェが点在しています。古い商家を改装したレトロな雰囲気のカフェや、美濃焼の器でコーヒーやスイーツを提供するお店など、陶器の街ならではの魅力的なスポットが揃っています。散策の途中に立ち寄って、美しい器とともにゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
リエットカフェのボリュームモーニング
本町オリベストリート近くにあるリエットカフェは、限定のモーニングが人気のお店です。ボリューム感あるトーストサンドや手作りハンバーグなど、朝からしっかり食べたい方におすすめとされています。陶器祭りの日は早めに訪れて、モーニングでエネルギーをチャージしてから会場に向かうのも良いでしょう。
多様なジャンルの飲食店
多治見市内には、和食、居酒屋、イタリアン・フレンチ、焼肉・ステーキ、中華、カレーなど、多様なジャンルの飲食店が揃っています。陶器祭りで購入した器を眺めながら、お気に入りのレストランでゆっくり食事を楽しむのも素敵な過ごし方です。地元の食材を使った料理を提供するお店も多く、岐阜の味覚を堪能することができるでしょう。
祭り会場の出店グルメ
たじみ陶器まつりの会場には、多くの飲食ブースが出店します。地元の人気店が出店することもあり、普段は行列ができるお店の味を手軽に楽しめる機会となっています。焼きそばやたこ焼きなどの定番グルメから、地元ならではの味まで、様々なメニューが揃います。人気の店は混雑するため、食事の時間帯をずらすなど工夫すると良いでしょう。
多治見市は「日本一暑い街」として知られており、2007年には40.9度という当時の国内最高気温を記録したことがあります。陶器祭りが開催される4月や10月は比較的過ごしやすい気候ですが、晴れた日は日差しが強くなることもあるため、帽子や日焼け止めを準備しておくと安心かもしれません。
ランチにおすすめの人気店
陶器祭りの合間にしっかりランチを楽しみたい方には、多治見駅周辺の人気店がおすすめです。しゃぶしゃぶや会席料理を提供する和食店、本格イタリアンが楽しめるレストランなど、様々なジャンルから選ぶことができます。祭り期間中は混雑が予想されるため、予約可能なお店は事前に予約しておくと安心でしょう。
多治見の陶器祭りを満喫するためのモデルコース
最後に、多治見の陶器祭りを効率よく楽しむためのモデルコースをご紹介します。時間や目的に合わせて、自分なりのプランを立ててみてください。
半日コース(午前中心)
午前中を中心に効率よく回りたい方におすすめのコースです。朝9時の開場に合わせて到着し、まずはメイン会場の陶器廉売市を巡ります。人気商品は早い時間に売り切れることもあるため、お目当ての品がある場合は最初に確保しておくと良いでしょう。10時半頃からは西通りの若手作家ブースを訪れ、作家との会話を楽しみながら器を選びます。11時半頃には周辺のカフェでランチを取り、12時過ぎには帰路につくプランです。
半日コース(午後中心)
午後からゆっくり訪れたい方向けのコースです。13時頃に到着し、まずはながせ商店街のクラフトフェアを散策します。陶器だけでなく様々なハンドメイド作品に出会えるエリアです。14時半頃からメイン会場の陶器廉売市を巡り、夕方に向けてお得な価格で商品を探します。16時頃には本町オリベストリートのショップやギャラリーを訪れ、17時の閉場まで陶器の街の雰囲気を楽しむプランです。
1日満喫コース
1日かけてじっくり楽しみたい方におすすめのコースです。朝9時の開場と同時にメイン会場を訪れ、まずは全体を見て回ります。10時半頃から西通りの若手作家ブースをじっくり巡り、11時半頃にはランチタイム。午後からはクラフトフェアやスタンプラリーに参加し、14時頃から再度メイン会場で気になっていた品を購入します。15時頃からは大道芸パフォーマンスを楽しみ、16時以降は本町オリベストリートのショップを散策。夕方には多治見駅周辺でディナーを楽しんで帰路につくプランです。
| 時間帯 | おすすめスポット | ポイント |
|---|---|---|
| 9:00〜10:30 | メイン会場(陶器廉売市) | 人気商品は早めに確保 |
| 10:30〜11:30 | 西通り(若手作家ブース) | 作家との会話を楽しむ |
| 11:30〜13:00 | ランチタイム | 混雑を避けて早めに |
| 13:00〜14:30 | クラフトフェア・スタンプラリー | 様々なハンドメイド作品 |
| 14:30〜16:00 | メイン会場(再訪)・大道芸 | 気になった品を購入 |
| 16:00〜17:00 | 本町オリベストリート | ショップ・ギャラリー散策 |
観光も楽しむ1泊2日コース
せっかく多治見を訪れるなら、周辺の観光スポットも楽しみたいという方には1泊2日のコースがおすすめです。1日目は陶器祭りをメインに楽しみ、多治見市内に宿泊。2日目は虎渓山永保寺で国宝の建造物と庭園を鑑賞し、モザイクタイルミュージアムでユニークな建築とタイルの世界を堪能します。帰りには多治見美濃焼卸センターに立ち寄って、さらにお買い物を楽しむこともできるでしょう。
家族連れにおすすめのコース
小さなお子様連れの家族には、体験プログラムを組み込んだコースがおすすめです。午前中は陶器祭りを散策し、お昼前後にこども陶器博物館KIDS LANDで絵付け体験を楽しみます。その後はグルメブースで食事を取り、大道芸パフォーマンスを見物。夕方には潮見の森のアスレチック公園で体を動かして、充実した1日を過ごすことができるでしょう。
陶芸体験を楽しむコース
陶器祭りと合わせて陶芸体験を楽しみたい方は、事前予約をしておくことをおすすめします。午前中にセラミックパークMINOの作陶館で陶芸体験を行い、お昼から陶器祭りの会場を訪れるプランが人気のようです。自分で作った器と、プロの作品を比べることで、陶芸の奥深さをより実感できるかもしれません。体験で作った作品は後日届くため、届いた器で食事を楽しむのも素敵な思い出となるでしょう。
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