高山市の古い町並みについて

高山市の古い町並みについて

 

 飛騨地方にある高山市の古い町並みについて紹介します。高山市の古い町並みがあるのは、三町伝統建築物群保存地域と下二之町伝統建築物群保存地域が有名です。これらの場所へは、JR高山本線の高山駅から徒歩10分程度で行くことができます。   

古い町並みでは、日本古来の景観を楽しむことができることです。高山市の中心市街地には、江戸時代以来の城下町・商家町の姿が現在も保全されています。コンビニなどの店も町並みの中に含まれていますが、景観を損なわないような色合いの看板や外観となっています。    


町並み全体がそのような景観ということから、「飛騨の小京都」と呼ばれているほどで、中心市街地のどこを歩いていても古風な素晴らしい景観を楽しむことができます。      

高山市は、標高が高いものの盆地であるため、夏の最高気温は高く真夏日も多いです。逆に冬は、東北や新潟の都市部に匹敵するほどの豪雪地域であるため、日の平均気温もマイナスの気温になり、大変寒いです。そのためお出かけの際は、夏季であれば水分を多めに準備したり、冬季であれば防寒具を多めに持っていったりすると、より快適に楽しむことができると思います。          

 

 高山市の古い町並みのおすすめポイントの1つ目は、おいしいグルメがたくさんあることです。

 先ほど述べたように、高山市は夏は暑く冬は厳しい寒さが続く豪雪地帯であるため、特に冬の間、自宅にこもる期間が長く外出ができませんでした。また、岐阜県は山々に囲まれた地域であるため、魚介類などの入手が困難でした。その歴史があり、高山のおいしいグルメの基礎が作られて来ました。特に長期間腐らずに、保存が効く、醤油や味噌、漬物が使われています。また山菜(わらび、ぜんまい、きのこ)、川魚(鮎やます)の甘露煮、高山野菜なども使われています。そして、最近では飛騨牛を用いたものも増えてきています。

 例えば、朴葉(ほうば)味噌焼き定食が有名です。朴葉とは、朴の木の葉で大きく(長さ20~50センチほど)、丈夫で香りがよく、殺菌作用があると言われています。そのため、朴葉味噌焼きでは、朴葉の上に味噌やねぎ、きのこなどを乗せて焼き、それらをご飯と一緒に食べます。           

また、店舗によっては、味噌や野菜と一緒に飛騨牛をのせて食べることもできます。朴葉の良い香りが効いていて、味噌と食材を混ぜながら食べることで、より食欲が増すと思います。

 また、醤油ベースの高山ラーメンも有名です。              

醤油のため、あっさりとしていて、女性やお年寄り、子供も食べきることができます。高山グルメでは、醤油や味噌がベースで使われることが多いのですが、その味付けが人によっては辛いと感じる人もいるかもしれません。最近では、飛騨牛バーガーや飛騨牛コロッケ、飛騨牛の握り寿司、飛騨牛の串焼き、飛騨牛肉まんも人気です。どれも食べたことがありますが、とても美味しいです。手頃な価格で食べることができるので、飛騨牛を使った食べ物を気軽に食すことができます。                       

 食事だけでなく、五平餅やみたらしなども人気です。味噌や醤油ベースのたれに、つぶしたくるみなどがまぶして、甘辛く味付けがされており、美味しいです。

古い町並みの中では、昔ながらの高山定食が食べることができるレストランや気軽に入ることができる飲食店、歩きながら食べることができる出店なども多くあります。お腹の空き具合に合わせて、色々なグルメを楽しむのもいいのではないでしょうか。

 

 高山市の古い町並みのおすすめのポイント2つ目は、歴史や伝統文化を学べることです。

 古い歴史を学べるものの1つは、「高山陣屋」です。高山の古い町並みを歩いてくると、大変立派で一目で歴史的に価値がある建物だと感じます。表門は、まるで時代劇に出てくるような門で圧倒されます。高山陣屋は、江戸幕府が飛騨国を管理するために、江戸から来た代官や郡代が飛騨の政治を行った場所で、現在の役所のように使われたものです。明治に入ってからは、庁舎として使われたり、戦後では県事務所として使われたりしました。現存する唯一の陣屋が、高山陣屋であり、1969年(昭和44年)には文化財とされました。1996年(平成8年)には、陣屋の施設は、資料をもとに江戸時代の状態にまで復元されました。江戸時代の役所であった歴史ある建物が自分の目で見学することができ、その時代の雰囲気を楽しむことができます。入館料金は大人440円、高校生以下は無料で、営業時間は季節によって異なるため、ホームページなどで確認されると良いです。

 伝統文化を学べるものの1つは、「高山祭屋台会館」です。ここでは、高山祭で使われている実物の屋台が常設展示されています。高山祭は、春と秋の2回あることで有名ですが、この施設では秋の高山祭に使用される屋台が展示されています。実際に使われる11台のうち4台が常設展示されています。高山祭は、春も秋も大変多くの観光客が訪れるため、屋台を近くで見ることは難しいです。しかしこの会館では、実際に高山祭に使用される屋台を邪魔されることなく、じっくりと見ることができます。1つ1つの屋台には、金できらびやかに装飾されるだけでなく、木材に様々な模様が彫られています。入館料金は大人1000円、小・中学生は500円で、3月から11月は午前9時から午後5時まで、12月から2月は午前9時から午後4時30分までとなっています。

 

 高山市の古い町並みについて紹介しました。             

グルメも見学施設も長い歴史を大切に守って現在に伝えていることを感じることができます。一歩古い町並みへと足を踏み入れると、なぜか心が和みほっこりとした気分を感じます。高山市の近くに寄られた際は、古い町並みへ行ってみてほしいと思います。