モネの池について

モネの池について

 

 「モネの池」は、岐阜県関市板取町にある池です。板取町の根道神社脇にある貯水池で高賀山の伏流水を利用して、1980年ごろに灌漑(かんがい)用に整備されました。この池の名前「モネの池」は正式な名前ではなく、世界的に有名なクロード・モネが描いた「睡蓮」と似た池であることから、「モネの池」と呼ばれるようになりました。

 その池の写真を投稿したインスタグラムやブログなどが拡散されたことにより、有名な観光スポットの1つとなりました。

 

【 アクセス 】

 

 自家用車でお越しの際は、美濃インターチェンジで下車後、国道156号線を通ります。その後、県道81号線を通り、国道256号線を通り、関市板取白谷を目指します。インターチェンジを下車後は、ひたすら両側が田畑の田舎道を進みます。分かりにくい場所にあるので、モネの池の前にある「フラワーパーク板取」をカーナビに設定しておくのも良いでしょう。

 公共交通機関を利用だと、JR岐阜駅前から出ている岐阜板取線のバスで「ほらどキウイプラザ」へ行き、そこから板取ふれあいバスに乗り、「白谷あじさい園」で下車します。そこから徒歩150メートルで到着します。

 

【 入場料金・駐車場代金など 】

 

 モネの池へは、入場料金などは必要なく、誰でも無料で見ることができます。駐車場は、池から少し歩いた場所に、無料の第一・二・三駐車場があります。私自身訪れた際は、この駐車場、どれもが満車で、空きスペースがでるまで、付近で待っていました( ;  ; )訪れる曜日にもよりますが、土日・祝祭日はすぐに満車になるので、午前中の早めの時間に行かれるのをお勧めします。 有料駐車場ですと、付近の住民の人が敷地内に駐車場を設けているところになります。

 

【 営業日・営業時間など 】

 

 モネの池の営業日は毎日で、営業時間は24時間です。ただ、夜間ですと、池自体が見えにくいので、日の出から日の入りまでの時間で行かれることをお勧めします。

 

【 モネの池が最も美しく見える時とは…  】

 

 モネの池を見てみたい、行ってみたことがあるけどもう1度行ってみたいと思っている方、必見です★

 

モネの池が最も美しく見える季節ですが、まず1つ目に池の表面に生育している蓮の花が咲く夏場がお勧めです。一般的に6月から9月上旬までとされています。

 

2つ目に、夏場であっても太陽の光が池に反射すると、池が見えづらくなるため、夏場であれば日が昇りきる前の午前8時から10時までが見頃であり、美しい写真撮影ができます。

 

3つ目に、見に行く当日が晴れでさらに前日が晴れているということが良いです。もっと欲を言えば、晴れている日が3日以上続いた翌日に池を見ると、池の水が透き通っており、モネの絵画の様な池が見ることができます。

雨が降った翌日などは、池の水が濁っており、想像していたような池とは違ったという人も多いです。

 

 天気を踏まえて、最も美しい「モネの池」を見て欲しいです♪

 

【 幸せが訪れる ハート模様の鯉????  】

 

 モネの池の中には、約30匹の鯉が生息しています。その中の1匹の頭部の模様がハートマークに見える鯉が泳いでいます。見つけた人は、「恋が叶います様に…」「幸せになれますように…」と願いを込めてお願いします!!よ~く見ていると、あなたもきっと見つけることができるはず!!

 じっくりと池の鯉を観察して、恋の成就や幸せをお願いするのも楽しいですね★

 

 

【 モネの池の成り立ち 】

 

 美しいモネの池…岐阜県内にあることは知っていますが、その成り立ちまで知った上でお出かけしてみると、モネの池についての見方や興味などが大きく変わると思います。

 

 池は、根道神社脇にある貯水池で高賀山の伏流水を利用して、1980年ごろに灌漑(かんがい)用に整備されました。

 1999年、池は雑草が生い茂っていたが、近くで花苗の生産販売をする「フラワーパーク板取」の経営者である小林佐富朗さんが除草を行い、睡蓮やコウホネを植えました。また、池で泳ぐコイは地元住民が自宅で飼えなくなって持ち込んだものであり、観光目的で作られた池では無く、偶然が積み重なってできあがったものです。普通、池は水に栄養分がたくさん含まれており、そこに微生物や藻が発生し、それを食べて虫や魚達が生活をしています。その食物連鎖の中で、池の水は濁って見えてしまうのです。このモネの池の水源は根道神社の前にある湧き水が主なので、栄養分が少なく濁りにくいです。

 池の大きさはテニスコートよりも少し大きい程度で、ま常に湧き水が流れ込み、湧水池となっています。

そのため、年間水温がおよそ14°Cで一定となっており、冬に咲いた花は枯れにくいです。

 

 モネの池とは、作ろうとして作られたものではなく、偶然が重なり、出来上がった産物ということができます。美しく透き通った池とそこを泳ぐ鯉、花々に目を奪われますが、除草作業をした小林さんを中心として地域の人々の手によって作り上げられたということに感謝しながら見学しなくてはいけないですね。

 

 クロード・モネの「睡蓮」の絵画から出てきた様な美しい「モネの池」を是非一度見てみませんか?