岐阜市のシンボルである金華山は、標高329mの山頂に岐阜城がそびえ、戦国時代の歴史と豊かな自然が融合する人気の観光スポットです。この金華山周辺には、1900年以上の歴史を持つ伊奈波神社をはじめ、金運招福で知られる金神社、子どもの守り神として信仰される橿森神社、そして英霊を祀る岐阜護国神社など、由緒ある神社が点在しています。本記事では、金華山エリアの神社の歴史やご利益、参拝のポイントから、ロープウェイや登山コース、周辺の観光スポットまで、金華山神社巡りを楽しむための情報を徹底的にご紹介します。
金華山と周辺神社の概要

金華山とは何か
金華山(きんかざん)は、岐阜県岐阜市の中心部に位置する標高329mの山です。かつては「稲葉山」と呼ばれており、山中腹の椿原(現在の丸山)に鎮座していた伊奈波(因幡)神社に由来するとされています。戦国時代には斎藤道三が本格的な山城として整備し、1567年には織田信長が入城して「天下布武」を掲げ、天下統一の拠点としました。
金華山には「破鏡山」「一石山」という別名もあります。五十瓊敷入彦命が奥州より金石を持ち帰る際、亡き母のお告げによってこれを見分け、持ち帰った金石を厚見県椿原に置いたところ一夜にして36丈の山となったという伝承が、名前の由来として伝えられています。
金華山周辺の主要な神社
金華山周辺には、歴史的にも文化的にも重要な神社が複数存在します。代表的なものとして、伊奈波神社、金神社、橿森神社、岐阜護国神社の4社が挙げられます。これらの神社はそれぞれ異なるご利益や歴史的背景を持ち、多くの参拝者が訪れるパワースポットとして知られています。
岐阜三社参りの伝統
江戸時代から続く「岐阜三社参り」は、伊奈波神社・金神社・橿森神社の三社を家族で歩いてお参りする岐阜の伝統的な風習です。この三社の御祭神は親子関係にあり、伊奈波神社の五十瓊敷入彦命が「父」、金神社の渟熨斗姫命が「母」、橿森神社の市隼雄命が「子」とされています。三社を巡ることで家族運が上がるとされ、現在でも多くの人々がこの風習を守り継いでいます。
金華山エリアがパワースポットとして注目される理由
金華山エリアは、古くから霊山として崇められてきた歴史があります。戦国時代には「美濃を制する者は天下を制す」と言われるほどの要衝であり、難攻不落の城として知られていました。この地に鎮座する神社群は、長い歴史の中で多くの人々の信仰を集め、現在ではレイラインの一部としても注目されるパワースポットになっているとされています。
神社巡りの基本的なマナー
金華山周辺の神社を参拝する際は、基本的な参拝マナーを守ることが大切です。鳥居をくぐる際は一礼し、参道の中央は神様の通り道とされているため端を歩くようにします。手水舎では左手、右手、口の順に清め、拝殿では二礼二拍手一礼の作法で参拝するのが一般的です。御朱印をいただく場合は、参拝を済ませてから社務所を訪れるようにしましょう。
伊奈波神社の歴史と見どころ
1900年以上の歴史を持つ古社
伊奈波神社(いなばじんじゃ)は、第十二代景行天皇の時代(景行14年)に創建されたと伝えられる、1900年以上の歴史を持つ古社です。岐阜県を代表する神社として、毎年初詣には約50万人から60万人もの参拝者が訪れます。もともとは金華山の山中腹にある丸山の地に鎮座していましたが、天文8年(1539年)に斎藤道三が岐阜城に居城する際、「城より下に神様があってはいけない」という理由で現在の場所へ遷座されました。
御祭神と御神徳
伊奈波神社の主祭神は、第十一代垂仁天皇の第一皇子であった五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)です。この地の開拓神として知られ、その妃や母君などを含めて「稲葉大神」と総称されています。主なご利益は、家内安全・商売繁盛・水難除けとされており、古くから多くの人々の信仰を集めてきました。
逆さ狛犬のパワースポット
大鳥居を抜けて参道の坂道を登っていくと、拝殿につながる階段があります。その階段を登りきったところにある狛犬の足元には、両脚を跳ね上げて逆立ちをするようなポーズの「逆さ狛犬」がいます。この逆さ狛犬を撫でると、金運・勝負運がさらにアップすると言われており、伊奈波神社屈指のパワースポットとして人気を集めています。
黒龍神社の強力なパワー
境内にある黒龍神社(くろりゅうじんじゃ)は、天文8年(1539年)に伊奈波神社が現在地に遷座される以前から当地に鎮座していた古社です。黒龍大神様は活発で行動的な神霊とされ、福徳増進・諸願成就の神様として多くの人々が祈りを捧げています。社殿横にある「龍頭岩」は京都から奉納されたもので、「どんな願い事でも叶える」と全国から開運祈願の人が集まる強力なパワースポットとして知られています。
神滝と境内の見どころ
伊奈波神社境内にある「楓稲荷神社」の赤い鳥居をくぐった先には「神滝」があります。この神滝は本殿から黒龍神社を経て楓稲荷神社まで流れているため、神社全体のエネルギーが集まった強力なパワーを持つ場所とされています。また、境内には松尾芭蕉の句碑や伊奈波大黒社など、見どころが多数点在しています。
御朱印と参拝情報
伊奈波神社では、社務所にて御朱印をいただくことができます。本殿・境内社は年間通して24時間参拝可能となっています。最大の行事は例年4月第1土曜日に行われる「神幸祭(岐阜まつり)」で、4台の山車と神輿が練り歩く宵宮が見どころです。この時期は境内にある数百本の桜がちょうど見頃となり、大勢の観光客で賑わいます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 住所 | 岐阜市伊奈波通1-1 |
| 電話番号 | 058-262-5151 |
| 参拝時間 | 24時間参拝可能 |
| アクセス | JR岐阜駅から岐阜バス「伊奈波通り」下車徒歩10分 |
| 駐車場 | あり |
金神社のご利益と参拝ガイド

金運招福の神様として知られる由緒
金神社(こがねじんじゃ)は、成務天皇の御代(西暦135年)に物部臣賀夫城命が国府をこの地に定め、篤く金大神を崇敬されたことに始まると伝えられています。古来より「産業繁栄、財宝・金運招福、商売繁盛」の御神徳あらたかな神として、岐阜市民をはじめ多くの人々から篤い信仰を集めてきました。
御祭神と渟熨斗姫命の物語
金神社の祭神は「金大神(こがねのおおかみ)」を主祭神に、渟熨斗姫命(ぬのしひめのみこと)、市隼雄命(いちはやおのみこと)、五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)、日葉酢姫命(ひばすひめのみこと)の4柱を祀っています。渟熨斗姫命は五十瓊敷入彦命の妃で、夫の死を聞いて都から御跡を慕ってこの地を訪れ、地域住民を母の如く労り、私財を使って町を開拓し、産業・農業の発展に寄与されたと伝えられています。
金色の御朱印で話題のプレミアムフライデー
金神社で特に話題となっているのが、毎月最終金曜日(プレミアムフライデー)にのみ授与される「金色の御朱印」です。通常は墨書きの御朱印ですが、この日だけは社名が金色で書かれた特別な御朱印をいただくことができます。さらに、金の大鳥居を箔押しで表現した「花箔御朱印」も人気を集めており、御朱印巡りを楽しむ方には見逃せないスポットとなっています。
黄金の鳥居と境内の見どころ
金神社の境内には、ひときわ目を引く黄金色の大鳥居があります。この鳥居は金運のシンボルとして多くの参拝者に親しまれており、SNS映えするスポットとしても人気です。境内は比較的コンパクトながら、本殿や拝殿、手水舎などが美しく整備されており、落ち着いた雰囲気の中で参拝することができます。
岐阜の繁華街・柳ケ瀬からのアクセス
金神社は岐阜市の繁華街・柳ケ瀬に近い便利な立地にあります。JR岐阜駅や名鉄岐阜駅から徒歩でもアクセスしやすく、街歩きと合わせて参拝することができます。周辺にはショッピングスポットや飲食店も多いため、参拝の前後に岐阜の街歩きを楽しむのもおすすめです。
参拝のベストタイミング
金神社への参拝は、特に金運アップを願う方には「金」にちなんだ日がおすすめとされています。毎月最終金曜日のプレミアムフライデーはもちろん、年始の初詣や一粒万倍日、天赦日などの縁起の良い日に参拝する方も多いようです。また、新しいお財布を購入した際や、新規事業を始める前など、何か新しいことを始めるタイミングでの参拝も人気があります。
豆知識:岐阜と「金」の深い関係
岐阜市は「金」と縁の深い場所です。金華山という名前はもちろん、2012年には織田信長の居館跡から金箔瓦が発見され、金箔瓦を最初に使用したのは安土城ではなく岐阜城が先駆けだったことが判明しました。この土地自体が金運に恵まれた場所とされる所以です。
橿森神社と岐阜信長神社
子どもの守り神としての橿森神社
橿森神社(かしもりじんじゃ)は、岐阜県岐阜市若宮町の上加納山(水道山)の山麓に鎮座する神社です。主祭神は市隼雄命(いちはやおのみこと)で、社伝によれば景行天皇の御代にこの地に鎮座されたとされています。昔より「安産祈願・夫婦和合・子どもの守り神」として厚く信仰されており、家内安全、身体健康、夫婦円満、家庭繁栄、縁結び、出産安産、恋愛成就、学業向上、子宝など、多岐にわたるご利益があるとされています。
駒爪岩の伝説
拝殿の後ろの裏山には「駒爪岩(こまづめいわ)」があります。市隼雄命が天馬にまたがり、父(五十瓊敷入彦命)と母(渟熨斗姫命)に会いに行く途中、瑞龍寺山に降り立って休んだ際に天馬が駒爪跡をつけたという伝説が残されています。御朱印に押される丸い印影は、この駒爪岩の天馬の爪を表しているとのことです。
境内社・岐阜信長神社の由来
橿森神社の境内には「岐阜信長神社(建勲神社)」があり、戦国三英傑のひとり織田信長を祀っています。織田信長の施策として有名な「楽市楽座」は、まさにこの橿森神社が鎮座する場所で開かれました。岐阜信長神社は明治時代に京都の建勲神社から分霊されたもので、国家安泰・万民安堵・商売繁盛・出世開運のご利益があるとされています。
御園の榎と楽市楽座の歴史
織田信長は楽市楽座を開いた際、市神をこの橿森神社の神木・榎の元に祀ったとされています。現在の「御園の榎(みそののえのき)」はその孫にあたり、岐阜市の史跡に指定されています。境内に入ると右手には一年中葉を落とさないという大きな「たぶの木」があり、可愛らしいカエルの手水舎でお手を清めてから参拝することができます。
金色御朱印と参拝情報
橿森神社でも、金神社と同様に毎月最終金曜日(プレミアムフライデー)には金色の御朱印が授与されます。岐阜信長神社の御朱印も別途いただくことができるため、御朱印巡りを楽しむ方には両方の御朱印を集めるのがおすすめです。境内には専用駐車場がないため、近隣の有料パーキングを利用する必要があります。
三社参りの効果的な回り方
岐阜三社参りでは、父・母・子の順番、つまり伊奈波神社→金神社→橿森神社の順番で回るのが一般的とされています。ただし、特に決まった順番はなく、自分の願い事や目的に応じて回る順番を変えても問題ないとされています。三社すべてを徒歩で回ると約1時間半から2時間程度かかりますので、時間に余裕を持って計画を立てることをおすすめします。
| 神社名 | 御祭神 | 続柄 | 主なご利益 |
|---|---|---|---|
| 伊奈波神社 | 五十瓊敷入彦命 | 父 | 家内安全・商売繁盛・水難除け |
| 金神社 | 渟熨斗姫命(金大神) | 母 | 金運招福・商売繁盛・産業繁栄 |
| 橿森神社 | 市隼雄命 | 子 | 安産・子育て・夫婦円満 |
岐阜護国神社の参拝案内
金華山北麓に鎮座する護国の社
岐阜護国神社(ぎふごこくじんじゃ)は、岐阜城の築かれた金華山の北麓、長良川の畔に鎮座する護国神社です。戊辰戦争から第二次世界大戦に至るまでの、岐阜・中濃・東濃各地区出身の英霊37,800余柱を祀っています。大自然に囲まれた風光明媚なロケーションの中にあり、県内随一の壮大な景観を誇る神社として知られています。
創建の歴史と境内整備
岐阜護国神社の創建は比較的新しく、昭和14年(1939年)から建設が始まり、昭和15年11月に竣工しました。敷地は岐阜公園の北側にある岐阜市所有の用地を寄付してもらい、有志者の勤労奉仕により長良川の川原から土砂を運んで埋め立て、県内各方面からの献木を植樹して神苑が整備されました。この作業に従事した奉仕者は延べ十万人にも及んだとされています。
鵜飼桜と春の風景
岐阜護国神社の境内には、岐阜市内で最も早く開花する早咲きの桜「鵜飼桜(うかいざくら)」があります。この桜は江戸彼岸桜で、幹周り約2.5m、樹高約8m、樹齢100年以上という古木です。かつては桜の咲き具合で鵜飼の鮎の漁獲量を占ったことから「鵜飼桜」の名が付いたと伝えられており、岐阜公園・長良川堤の桜と併せて「飛騨・美濃さくら三十三選」の一つに選ばれています。
平和之碑と境内施設
境内には「平和之碑」が建立されています。これは昭和54年にフィリピン・ルソン島とレイテ島に建てられた慰霊碑を、平成16年に岐阜に還したものです。大東亜戦争で11,500人もの県出身者が尊い命を失った地の御霊を故郷に迎えてお祀りしています。また、参集殿「せいらん会館」では神前結婚式も執り行われており、平和を打ち立てる神・家内安全の神として崇敬されています。
御朱印と主な祭事
岐阜護国神社の御朱印は社務所にて9時から16時まで受付しており、初穂料は300円です。主な祭事としては、春季例大祭(4月12日)、秋季例大祭(10月5日)、河童祭り(7月中旬)、みたままつり(8月15日)などがあります。特にみたままつりでは境内に多くの提灯が灯され、幻想的な雰囲気の中で英霊を慰めます。
岐阜公園からのアクセス
岐阜護国神社へは、JR岐阜駅前のバスターミナルから長良橋経由のバスに乗り、「長良橋」バス停で下車後、長良川沿いを上流に向かって歩けば10分もかからずに到着します。岐阜公園からも歩いていける距離にあるため、金華山観光と合わせて参拝するのがおすすめです。
金華山へのアクセスと登山コース
ぎふ金華山ロープウェーの基本情報
金華山の山頂へは、岐阜公園と山頂駅を結ぶ「ぎふ金華山ロープウェー」を利用すると便利です。山麓駅から山頂駅までの所要時間は約4分で、360度ガラス張りのゴンドラからは岐阜市内の街並みをはじめとした雄大な眺望を楽しむことができます。ロープウェーの料金は往復で大人1,100円程度となっています。体力に自信のない方や小さなお子さん連れでも安心して山頂にアクセスできます。
初心者向け:七曲り登山道
岐阜公園内を抜け、金華山ドライブウェイの起点付近から始まる「七曲り登山道(大手道)」は、金華山登山道の中で最も整備されているルートです。道幅も広く傾斜も比較的緩やかなため、家族連れや初心者に最適なコースとなっています。山頂までの所要時間は約40分から50分程度です。
絶景が楽しめる:めい想の小径
「めい想の小径(水手道)」は、ロープウェイ北側から金華山の北側斜面を緩やかに登る登山道です。登り始めはツブラジイやアラカシの常緑広葉樹の森が広がり、中腹付近からは急斜面が続きます。昔は城主の脱出用として使われていた歴史的なルートでもあり、途中からの眺望も素晴らしいことで知られています。
健脚者向け:百曲り登山道
「百曲り登山道」は、チャートの岩盤が露出した岩場と急坂が続く健脚者向けのコースです。その名の通り、幾重にも折れ曲がった急勾配のルートが続きます。一般的には七曲り登山道で登頂し、このルートを下山に利用する登山者が多いようです。体力に自信のある方は、このコースでの登山に挑戦してみてはいかがでしょうか。
パノラマビュー:東坂ハイキングコース
「東坂ハイキングコース」は、岩戸森林公園から岐阜城の山頂へと続く人気ルートです。山頂までの所要時間はおよそ1時間で、序盤は静かな森を歩き、中盤には金華山随一のパノラマを望める岩場が現れます。無料駐車場も整備されているため、車でアクセスする方にもおすすめのコースです。
公共交通機関でのアクセス方法
金華山の登山口にあたる「岐阜公園」へは、JRまたは名鉄岐阜駅から路線バスの利用が便利です。N系統バス(長良橋方面行き)または市内ループ線(左回り)に乗車し、「岐阜公園・歴史博物館前」で下車します。所要時間は約15分、運賃は230円程度で、バスは概ね5分から10分間隔で運行されています。
| 登山コース | 難易度 | 所要時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 七曲り登山道 | 初級 | 約40〜50分 | 最も整備された家族向けコース |
| めい想の小径 | 中級 | 約50〜60分 | 歴史と眺望が楽しめるルート |
| 百曲り登山道 | 上級 | 約30〜40分 | 急勾配の健脚者向けコース |
| 東坂ハイキングコース | 中級 | 約60分 | パノラマビューが人気 |
| 鼻高ハイキングコース | 中級 | 約60分 | 尾根伝いで長良川の眺望 |
岐阜城と山頂の観光スポット
岐阜城の歴史と見どころ
岐阜城は、建仁年間(1201年〜1204年)に鎌倉幕府執事・二階堂行政により初めて砦が築かれたとされる歴史ある城です。もとは「稲葉山城」と呼ばれ、戦国時代に斎藤道三が本格的に整備しました。1567年に織田信長が斎藤龍興から奪取し、「岐阜城」と改名して天下統一の拠点としました。難攻不落の城として知られ、「美濃を制する者は天下を制す」と言われるほどの要衝でした。
天守閣からの360度パノラマ
現在の岐阜城は昭和31年(1956年)に復興されたもので、城内は史料展示室、最上階は展望台として多くの人に親しまれています。天守閣からは360度のパノラマビューを楽しむことができ、長良川や岐阜市街はもちろん、晴れた日には木曽御嶽山、恵那山、乗鞍岳などの日本百名山も望むことができます。織田信長が天下統一を夢見て眺めた景色を、現代でも体験することができるのです。
ぎふ金華山リス村の魅力
山頂駅付近にある「ぎふ金華山リス村」は、昭和40年に日本初のリス村として開村した施設です。昭和11年に岐阜公園で開催された「躍進日本大博覧会」の際に持ち込まれたタイワンリスが野生化したものを、自然の中で子どもたちと遊ばせたいという願いから誕生しました。タイワンリスは冬眠しないため一年中リスを見ることができ、人懐っこいリスは積極的に肩に乗ってくることもあります。
展望レストラン「ル・ポン・ドゥ・シェル」
金華山の壮大な景色を一望できる展望レストラン「ル・ポン・ドゥ・シェル」では、岐阜市ご当地B級グルメフェスティバルでグランプリを獲得した「信長どて丼」をはじめ、味噌カツ定食や飛騨牛カレー、飛騨高山ラーメンなど、ご当地グルメを絶景とともに楽しむことができます。店名の「ル・ポン・ドゥ・シェル」はフランス語で「天の橋」を意味しています。
カフェ「テラスコート329」
展望レストラン横にあるカフェ「テラスコート329」は、金華山の標高に由来する店名が特徴です。「金華山チュロス」や「芋栗ワッフル」「長良川サイダー」など岐阜にちなんだ軽食を、テラス席から岐阜市街の景色を眺めながら楽しむことができます。登山後の休憩や、ロープウェイで気軽に訪れた際のティータイムにおすすめです。
ナイター営業と夜景鑑賞
金華山ロープウェーは期間限定でナイター営業を実施しており、夜景を楽しむことができます。ナイター営業中は岐阜城や展望レストラン、カフェも延長営業し、レストラン屋上の展望台からは270度、岐阜城からは360度の煌めく夜景を堪能することができます。岐阜市街の夜景は大変美しく、デートスポットとしても人気があります。
豆知識:リス村でのえさやりベストタイム
金華山リス村でリスとのふれあいを楽しむなら、涼しい朝や夕方が活発な時間帯です。特にえさやりは、おなかの減っている午前中がおすすめ。よく観察すると一頭ずつ毛並みや顔が違ったり、性格もそれぞれ異なるのが面白いポイントです。入村料は大人400円、小人300円(4歳以上小学生)で、ロープウェー往復乗車券提示で100円割引になります。
岐阜公園と周辺の見どころ
織田信長居館跡の歴史的価値
岐阜公園内には、織田信長が居住した居館跡があります。永禄10年(1567年)に信長が岐阜城に入城した際、山頂の天守はあくまで戦時の要塞として、日常生活は山麓の居館で送っていました。発掘調査により、巨石を立て並べた入口や金箔瓦を使用した建物、巨大な岩盤を背景にした庭園などが発見されています。ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスはこの居館を「宮殿」と称し、「地上の楽園のようであった」と記しています。
岐阜公園の歴史と成り立ち
岐阜公園は明治21年(1888年)に開園し、当初は「円山公園」と呼ばれていました。その後、明治44年に”日本の公園の父”と呼ばれる本多静六により調査が実施され、大正時代に長岡安平の設計のもとで池泉や三重塔が整備されました。一帯は「岐阜城跡」として国指定史跡となっており、日本の歴史公園100選にも選定されています。
三重塔と信長像
公園東の山腹にある朱塗りの三重塔は、大正天皇御大典記念事業として大正5年(1916年)に建立されたものです。設計は近代建築家・伊東忠太によるもので、国登録有形文化財に指定されています。秋などには内部の特別公開も行われます。また、岐阜公園の入口には「若き日の織田信長像」と題された銅像があり、岐阜城をバックに凛々しい姿を拝むことができます。
岐阜城楽市でグルメを楽しむ
2025年4月にオープンした「岐阜城楽市」は、織田信長の「楽市楽座」をイメージした新しいグルメ&ショッピングスポットです。岐阜らしさにこだわった11店舗が営業しており、「四季彩うどん 華きんとん」では朝8時から「提灯モーニング」を楽しめます。「井ノ口珈琲焙煎所」ではドリンク代のみでモーニングサービスが付くなど、岐阜の喫茶文化も体験できます。
周辺のカフェと和スイーツ
金華山周辺には魅力的なカフェが点在しています。「茶屋 赤鰐」はSNS映えする大きなかき氷で人気を集めており、「抹茶ミルク」や「生バナナミルク」など年中楽しめるメニューが揃っています。また、長良川鵜飼船着場のある川原町通りには「川原町屋」という和カフェがあり、お抹茶やわらび餅などの和スイーツ、ランチにはあゆ雑炊なども楽しめます。
駐車場と滞在時間の目安
車でお越しの場合は「岐阜公園堤外駐車場」を利用できます。約179台収容で、1時間まで無料、以後300円/回となっています。営業時間は8:30から21:00で年中無休です。金華山観光と神社巡りを合わせて楽しむ場合、半日から1日程度の滞在時間を見込んでおくとゆっくり楽しむことができます。
金華山の四季と年間イベント
春:桜の名所として
春の金華山は桜の名所として知られています。ドライブウェイ沿いと展望台周辺の桜が見頃となり、展望台からは桜越しに岐阜市街を眺めることができます。長良川の左岸には400本のソメイヨシノが植えられた桜並木があり、桜の季節には多くの花見客で賑わいます。岐阜護国神社の「鵜飼桜」は岐阜市内で最も早く開花する早咲きの桜として知られています。
夏:新緑とナイター営業
夏の金華山は青々とした新緑に包まれ、涼やかな登山を楽しむことができます。この時期はロープウェーのナイター営業も実施され、夏の夜風に吹かれながら煌めく夜景を堪能することができます。また、7月中旬には岐阜護国神社で「河童祭り」が開催され、8月15日には英霊を慰める「みたままつり」が行われます。
秋:飛騨・美濃紅葉33選の紅葉
金華山の紅葉は、例年11月上旬から下旬にかけてが見頃となります。「飛騨・美濃紅葉33選」にも選定されており、岐阜城周辺から赤く色づき、11月中旬から下旬にかけては岐阜公園内も紅葉に染まります。紅葉は山頂から山麓にかけて徐々に色づくため、長い期間楽しめるのが特徴です。展望台からは緑・黄・赤の色づいた木々と共に、開放感あふれる岐阜の景色を楽しめます。
冬:ライトアップイベント
冬の金華山では、国の伝統的工芸品に指定された岐阜和傘や岐阜提灯等を用いた「岐阜市ならでは」のライトアップイベントが実施されることがあります。空気が澄んだ冬の夜は遠くの山々もくっきりと見え、夜景鑑賞にも最適な季節です。ただし、冬季は日没が早いため、訪問時間には注意が必要です。
神社の主要な祭事カレンダー
金華山周辺の神社では、年間を通じて様々な祭事が執り行われています。伊奈波神社の「神幸祭(岐阜まつり)」は例年4月第1土曜日に行われ、4台の山車と神輿が練り歩く宵宮が見どころです。金神社では毎月最終金曜日に金色の御朱印が授与されます。これらの祭事に合わせて訪れると、より深く岐阜の文化を体験することができます。
観光のベストシーズン
金華山観光のベストシーズンは、気候が穏やかで景色も美しい春と秋です。特に4月の桜の時期と11月の紅葉の時期は多くの観光客で賑わいます。ただし、混雑を避けたい場合は平日の訪問がおすすめです。夏のナイター営業期間も夜景を楽しめる特別な時期として人気があります。登山を計画している場合は、暑さの厳しい真夏は避け、春や秋の涼しい時期に訪れるとよいでしょう。
| 季節 | 見どころ | 主なイベント |
|---|---|---|
| 春(3月〜5月) | 桜、新緑 | 神幸祭(岐阜まつり)、鵜飼桜開花 |
| 夏(6月〜8月) | 新緑、夜景 | ナイター営業、河童祭り、みたままつり |
| 秋(9月〜11月) | 紅葉 | 秋季例大祭、三重塔特別公開 |
| 冬(12月〜2月) | 夜景、雪景色 | ライトアップイベント、初詣 |
金華山神社巡りのモデルコース
半日コース:ロープウェイで気軽に
時間に余裕がない方や体力に自信のない方におすすめの半日コースです。まず岐阜公園でロープウェイに乗り、山頂の岐阜城とリス村を観光します。下山後は伊奈波神社に参拝し、黒龍神社や逆さ狛犬などのパワースポットを巡ります。最後に岐阜城楽市でランチやカフェを楽しんで終了です。所要時間は約3〜4時間程度です。
1日コース:三社参りと登山
金華山の登山と三社参りを組み合わせた1日コースです。午前中に七曲り登山道で金華山を登り、山頂で岐阜城とリス村を楽しみます。下山後はロープウェイを利用し、午後から伊奈波神社→金神社→橿森神社の順に三社参りを行います。各神社で御朱印をいただきながら、岐阜の歴史と文化に触れることができます。所要時間は約6〜7時間程度です。
御朱印巡りコース
御朱印集めを楽しみたい方向けのコースです。毎月最終金曜日(プレミアムフライデー)に訪れると、金神社と橿森神社で金色の御朱印をいただくことができます。伊奈波神社→金神社→橿森神社(岐阜信長神社含む)→岐阜護国神社の順に回ると、4〜5種類の御朱印を集めることができます。所要時間は約4〜5時間程度です。
家族連れにおすすめのコース
お子様連れの家族におすすめのコースです。まずロープウェイで山頂へ行き、リス村でリスとのふれあいを楽しみます。その後、岐阜城を見学し、展望レストランでランチ。下山後は岐阜公園内の織田信長居館跡を見学し、岐阜城楽市でお土産を購入します。帰りに伊奈波神社に立ち寄り、家内安全を祈願して終了です。所要時間は約5〜6時間程度です。
歴史探訪コース
戦国時代の歴史に興味がある方向けのコースです。岐阜公園の織田信長居館跡からスタートし、発掘調査案内所で信長の居館について学びます。その後、登山で金華山を登り、かつて斎藤道三や織田信長が見た景色を体感します。下山後は伊奈波神社(旧丸山の地)、橿森神社(楽市楽座の地)を訪れ、戦国時代の岐阜を深く理解することができます。
持ち物と服装のアドバイス
金華山神社巡りを快適に楽しむためのポイントをご紹介します。登山を計画している場合は、歩きやすい靴と動きやすい服装が必須です。特に百曲り登山道などの急勾配コースでは、トレッキングシューズがおすすめです。神社参拝では手水舎で手を清めるため、ハンカチを持参しましょう。また、御朱印をいただく場合は小銭を用意しておくとスムーズです。夏場は帽子や日焼け止め、水分補給用の飲み物も忘れずに持参してください。
豆知識:岐阜城改修工事について
岐阜城は改修工事のため、令和7年11月25日から令和9年9月末(予定)までの間、山頂手前で行き止まりとなり、岐阜城や山頂トイレへは入れなくなります。また、七曲り登山道等への通り抜けもできなくなりますので、訪問前に最新情報を確認することをおすすめします。工事期間中も金華山ロープウェーやリス村、展望レストランは営業しています。
金華山周辺の神社群は、それぞれが長い歴史と独自のご利益を持ち、訪れる人々に様々な形でパワーを与えてくれる場所です。1900年以上の歴史を持つ伊奈波神社、金運招福で知られる金神社、子どもの守り神・橿森神社、そして英霊を祀る岐阜護国神社。これらの神社を巡りながら、戦国時代の歴史が息づく金華山の自然と景観を楽しむことができます。岐阜三社参りの伝統を守り継ぐもよし、御朱印巡りを楽しむもよし、登山で汗を流すもよし。ぜひご自身のスタイルで金華山神社巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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