道の駅うすずみ桜の里 ねおとは?淡墨桜と根尾谷断層のお膝元の魅力を解説

高山市

岐阜県本巣市の根尾地区にある「道の駅うすずみ桜の里・ねお」は、日本三大桜のひとつに数えられる淡墨桜のお膝元に位置する道の駅です。なぜこの道の駅には温泉やキャンプ場、体験工房まで揃っているのでしょうか。その背景には、樹齢1,500年を超える淡墨桜の歴史と、明治24年の濃尾地震で生まれた根尾谷断層という世界的にも貴重な地質遺産、そして豊かな山間部の自然があります。この記事では、道の駅うすずみ桜の里・ねおにまつわる「なぜ?」を解説しながら、施設の魅力や周辺の見どころを徹底的にご紹介します。

📝 この記事でわかること

  • 道の駅うすずみ桜の里・ねおの施設構成と楽しみ方
  • 日本三大桜「淡墨桜」の1,500年の歴史と伝説
  • 濃尾地震が生んだ根尾谷断層の世界的な価値
  • うすずみ温泉や地元特産品など道の駅ならではの魅力
目次

道の駅うすずみ桜の里・ねおとはどんな場所なのか

本巣市根尾地区に位置する複合型道の駅

道の駅うすずみ桜の里・ねおは、岐阜県本巣市根尾門脇に位置する道の駅です。本巣市の北部に広がる根尾地区は、山々に囲まれた自然豊かな地域であり、日本三大桜のひとつ「淡墨桜」の里として全国的に知られています。この道の駅は、単なるドライブの休憩所にとどまらない複合型施設として整備されており、同じ敷地内に温泉施設「うすずみ温泉四季彩館」、ホテル、体験工房、パターゴルフ場、芝生広場などが併設されています。道の駅の名前にある「ねお」は根尾地区を意味し、「うすずみ桜」は淡墨桜のことを指しています。根尾地区の文化や自然を丸ごと体験できる拠点施設として、観光客だけでなく地元の人々にも親しまれているスポットです。

淡墨桜のお膝元という特別な立地

この道の駅が特別な存在である最大の理由は、日本三大桜のひとつに数えられる淡墨桜の近くに位置していることです。淡墨桜は樹齢1,500年以上と推定されるエドヒガンザクラの巨木であり、国の天然記念物に指定されています。毎年4月上旬から中旬にかけての開花シーズンには、全国から多くの花見客が根尾を訪れます。道の駅はこの淡墨桜の観光拠点として重要な役割を果たしており、花見シーズンには多くの観光客で賑わいます。しかし、桜の季節以外にも道の駅にはさまざまな魅力があり、温泉や自然体験、地元の特産品など、四季を通じて楽しめるスポットとして訪問する価値があります。淡墨桜だけでなく、根尾地区全体の魅力を発信する拠点が、この道の駅なのです。

うすずみ温泉四季彩館の癒し

道の駅に併設された「うすずみ温泉四季彩館」は、ドライブの疲れを癒すのに最適な温泉施設です。根尾の山間部から湧き出る温泉は、肌に優しい泉質で知られており、入浴後は肌がしっとりとした感触になると評判です。施設内には内湯と露天風呂が備えられており、露天風呂からは根尾の山々を眺めながらゆったりとした入浴時間を楽しめます。四季彩館という名前のとおり、春は新緑、夏は深緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、窓の外に広がる景色が季節ごとに変化するのも魅力です。日帰り入浴にも対応しているため、道の駅への立ち寄りついでに温泉を楽しむことができます。観光で歩き疲れた体を温泉で癒し、地元の特産品をお土産に購入してから帰路につく。そんな充実した過ごし方が可能な道の駅です。

特産品販売所と地元の味

道の駅内にある「うすずみ特産販売所」では、根尾地区ならではの特産品や農産物が販売されています。代表的な商品には、淡墨とうふ淡墨ういろ生そば山あざみの佃煮あまごの甘露煮栃もち淡墨らっきょうなどがあります。「淡墨」の名を冠した商品が多いのは、この地域の象徴である淡墨桜にちなんだものです。特に淡墨とうふは、根尾の清らかな水で作られた風味豊かな豆腐で、地元の人々にも愛されている一品です。山間部ならではの山菜加工品や川魚の甘露煮は、都市部ではなかなか手に入らない本物の山の味です。地元の農家が丹精込めて育てた野菜や果物も並び、旬の食材を手軽に購入できるのも道の駅の魅力と言えるでしょう。

体験工房やアウトドア施設の充実ぶり

道の駅うすずみ桜の里・ねおの周辺には、体験工房やアウトドア施設が充実しています。体験工房では、陶芸や木工などのものづくり体験が用意されており、旅の思い出を自分の手で作ることができます。また、近くには「NEOキャンピングパーク」があり、本格的なキャンプやバーベキューを楽しむことが可能です。キャンプ場は根尾川沿いに位置しており、清流のせせらぎを聞きながらのアウトドア体験は格別です。さらに、道の駅敷地内にはパターゴルフ場や芝生広場もあり、子どもから大人まで体を動かして楽しめる施設が揃っています。「NEO桜交流ランド」はスポーツやレクリエーションの施設として地域の交流の場にもなっており、道の駅を起点に多彩なアクティビティを楽しめるのが魅力です。

💡 知って得する豆知識
道の駅の名前にある「NEO」は、根尾(ねお)のローマ字表記です。根尾という地名の由来には諸説ありますが、「根尾川の源流」を意味するとも、アイヌ語で「川の意味」に由来するとも言われています。現在の本巣市は2004年に旧本巣町・真正町・糸貫町・根尾村が合併して誕生しました。

淡墨桜の1,500年の歴史と伝説

継体天皇が手植えしたという伝説

淡墨桜にまつわる最も有名な伝説は、第26代継体天皇がこの桜を手植えしたというものです。継体天皇は、越前国(現在の福井県)から大和朝廷に迎えられた天皇であり、この地を離れる際に形見として桜の木を植えたとされています。この伝説が正しいとすれば、淡墨桜の歴史は約1,500年前にまで遡ることになります。継体天皇は「身の代と残す桜は薄住みよ 千代に其の名を栄盛(さかえ)止むる」という歌を詠んだとされ、「薄住み」が「薄墨」に転じてこの桜の名前になったと言われています。この伝説は史実として確認されているわけではありませんが、淡墨桜が非常に古い歴史を持つ巨木であることは間違いなく、地元の人々はこの伝説とともに桜を大切に守り続けてきました。

日本三大桜に数えられる理由

淡墨桜が日本三大桜のひとつに数えられている理由は、その圧倒的な樹齢と大きさ、そして独特の美しさにあります。日本三大桜とは、福島県三春の「滝桜」、山梨県北杜市の「山高神代桜」、そして岐阜県本巣市の「淡墨桜」の三本を指します。いずれも樹齢1,000年以上の古木であり、国の天然記念物に指定されています。淡墨桜の幹周りは約9.9メートル、樹高は約16メートルに達し、枝の広がりは東西約27メートル、南北約20メートルにも及びます。開花時の花の色がつぼみの時は薄いピンク、満開時に、そして散り際に薄墨色(淡い灰紫色)に変化するという三段階の色の移ろいが、淡墨桜の名前の由来であり、最大の特徴です。

度重なる危機を乗り越えた桜の生命力

樹齢1,500年を超える淡墨桜は、その長い歴史の中で何度もの危機を乗り越えてきました。1891年(明治24年)の濃尾地震では根尾地区全体が甚大な被害を受け、淡墨桜もダメージを受けたとされています。また、1959年(昭和34年)の伊勢湾台風では暴風により大枝が折れるなどの被害を受け、一時は枯死が危ぶまれる状態にまで衰弱しました。この危機を救ったのが、歯科医師の前田利行氏です。前田氏は私財を投じて淡墨桜の治療に取り組み、根の周りに若い桜の根を接ぐ「根接ぎ」という方法で桜の再生を図りました。また、作家の宇野千代氏もエッセイで淡墨桜の保護を訴え、全国的な関心を集めることに貢献しました。こうした多くの人々の努力によって、淡墨桜は現在も毎年美しい花を咲かせ続けています。現在は支柱によって枝が支えられており、幹の空洞部分にはコンクリートが充填されるなど、手厚い保護が施されています。

淡墨桜の開花時期と見頃

淡墨桜の見頃は例年4月上旬から中旬にかけてです。ただし、その年の気温や天候によって開花時期は前後するため、訪問を計画する際には最新の開花情報を確認することをおすすめします。開花のシーズンには夜間のライトアップが行われることもあり、闇の中に浮かび上がる淡墨桜の姿は幻想的な美しさです。花見のシーズンは非常に混雑するため、早朝の訪問がおすすめです。早朝は人も少なく、朝の澄んだ空気の中で静かに桜を愛でることができます。道の駅うすずみ桜の里・ねおは淡墨桜の最寄りの休憩施設として、花見シーズンには多くの観光客のベースキャンプとなります。温泉で体を温めてから桜を見に行く、あるいは花見の後に温泉で疲れを癒すという過ごし方が人気です。

📜 歴史メモ

作家・宇野千代は1967年に淡墨桜を題材にした随筆『薄墨の桜』を発表し、この桜の美しさと保護の重要性を全国に伝えました。宇野千代自身も根尾を何度も訪れ、桜の保護活動に尽力しています。この作品がきっかけとなり、淡墨桜は全国的な知名度を獲得し、花見客が大幅に増加しました。

根尾谷断層と濃尾地震の記憶

明治24年の濃尾地震とは何だったのか

1891年(明治24年)10月28日に発生した濃尾地震は、マグニチュード8.0という日本の内陸で発生した史上最大級の直下型地震でした。この地震は岐阜県と愛知県を中心に甚大な被害をもたらし、死者は7,273人、家屋の全壊は14万棟以上にも達したとされています。根尾地区は震源地の直上に位置しており、地震の揺れは凄まじいものでした。この地震によって地表に現れた断層が「根尾谷断層」であり、最大で水平方向に8メートル垂直方向に6メートルもの地殻変動が生じました。これほど大規模な地表断層が出現したことは世界的にも稀であり、濃尾地震と根尾谷断層は地震学の歴史において極めて重要な事例として位置づけられています。

国の特別天然記念物に指定された断層

根尾谷断層は、その地質学的な重要性から国の特別天然記念物に指定されています。特別天然記念物は天然記念物の中でも特に価値の高いものに与えられる指定であり、根尾谷断層がいかに重要な地質遺産であるかを示しています。断層の総延長は約80キロメートルにも及び、根尾地区の水鳥(みどり)地区ではその断層崖がもっとも明瞭に観察できます。水鳥地区の断層崖は高さ約6メートルの崖として今も残っており、地震から130年以上が経過した現在でもその痕跡をはっきりと確認することができます。世界中の地震研究者がこの断層を研究対象としており、日本の地震学の発展に大きく貢献した地質遺産として、国際的にも高い評価を受けています。濃尾地震の研究は日本における近代地震学の出発点ともなり、この地震をきっかけに政府は地震予知研究の重要性を認識し、観測体制の整備が進められました。

根尾谷地震断層観察館で学べること

根尾谷断層をより深く理解するための施設として、「根尾谷地震断層観察館」が整備されています。この施設では、実際の断層の断面を地下から観察することができ、地震によって生じた地層のずれを間近に見ることができます。断面展示では、地震の前後で地層がどのように変位したかが視覚的にわかるようになっており、地震のメカニズムを理解するための貴重な教材となっています。また、施設内には濃尾地震に関する資料や写真、映像が展示されており、地震の被害の大きさや復興の歴史を学ぶことができます。地震体験装置も設置されており、濃尾地震の揺れを疑似体験できるプログラムも用意されています。道の駅から車で数分の距離にあるため、道の駅訪問と組み合わせて立ち寄ることをおすすめします。

根尾谷断層と淡墨桜の不思議な関係

根尾谷断層と淡墨桜は、同じ根尾地区に存在する二つの天然記念物です。断層は「特別天然記念物」、淡墨桜は「天然記念物」に指定されており、小さな山間部の集落にこれほど重要な自然遺産が二つも存在するのは全国的に見ても珍しいことです。1891年の濃尾地震の際、淡墨桜も揺れの被害を受けたと考えられていますが、樹齢1,000年以上の巨木はその地震を生き延びたのです。地震で大地が裂け、6メートルもの断層崖が生まれた根尾の地で、淡墨桜は倒れることなく立ち続けました。この事実は、淡墨桜の生命力の強さを象徴的に物語っています。地球の力によって生まれた断層と、1,500年の歳月を生き抜いた桜。根尾地区にはこの二つの「自然の奇跡」が共存しているのです。

天然記念物 指定 特徴
淡墨桜 天然記念物 樹齢1,500年超、日本三大桜
根尾谷断層 特別天然記念物 最大6mの垂直変位、総延長80km

根尾地区の自然と渓流の魅力

根尾川の清流と渓流釣り

根尾地区を流れる根尾川は、揖斐川の支流として美しい清流を誇る川です。水質が良く透明度が高いことで知られ、アマゴやイワナなどの渓流魚が豊富に生息しています。根尾川は渓流釣りの名所として全国の釣り人に知られており、春から秋にかけてのシーズンには多くの釣り愛好家が訪れます。川沿いにはキャンプ場も整備されており、釣りとキャンプを組み合わせたアウトドア体験が人気です。根尾川の水は飲料水としても使われるほどの品質を持っており、この清らかな水が道の駅で販売される淡墨とうふ生そばの美味しさの秘密にもなっています。渓谷沿いのドライブも気持ちがよく、根尾の自然を車窓から楽しみながら道の駅へと向かうことができます。根尾川は揖斐川水系の中でも特に水質が良い支流として知られており、流域の自然環境が良好に保たれていることの証でもあります。

豊かな森林と山菜の宝庫

根尾地区は面積の大部分が森林に覆われた山間部であり、四季折々の自然を楽しめる環境が広がっています。春には山菜が豊富に採れ、ワラビ、ゼンマイ、タラの芽、コシアブラなどの山の幸が地元の食卓を彩ります。道の駅の特産品販売所で販売される「山あざみの佃煮」や「山ふきの佃煮」は、地元で採れた山菜を伝統的な製法で加工した保存食であり、根尾の山の味を持ち帰ることができるお土産として人気です。また、秋にはきのこや栗が豊富に実り、「栃もち」は栃の実を使った伝統的な和菓子として知られています。栃の実はアク抜きに大変な手間がかかるため、地元の熟練した技術がなければ作ることができない希少な逸品です。山間部の自然の恵みを活かした食文化が、根尾地区の大きな魅力のひとつです。

NEOキャンピングパークでのアウトドア

道の駅の近くには「NEOキャンピングパーク」があり、本格的なアウトドア体験を楽しむことができます。このキャンプ場は根尾川沿いに位置しており、清流のせせらぎを聞きながらのキャンプが魅力です。テントサイトのほかにコテージやバンガローも用意されており、キャンプ初心者でも気軽にアウトドアを楽しめる環境が整っています。場内ではバーベキューや焚き火を楽しめるスペースもあり、地元の食材を使った屋外料理を堪能できます。夏場は根尾川での川遊びが子どもたちに大人気で、清流に足を浸けて涼を取る体験は夏の最高の思い出になります。キャンプ場から道の駅までは車ですぐの距離であるため、温泉や食事、買い物も気軽に楽しめるのが利点です。

四季の移ろいを感じる根尾の風景

根尾地区は四季の変化がはっきりと感じられる地域です。春は淡墨桜の開花から始まり、山全体が桜や新緑で彩られます。夏は深い緑に包まれた渓谷で川遊びやキャンプが楽しめ、高い森林率のおかげで平地より涼しい環境が保たれています。秋は紅葉の季節であり、根尾川沿いの渓谷が赤や黄色に染まる風景は見事です。冬は雪化粧をした山々と清流のコントラストが幻想的な景色を作り出します。道の駅うすずみ桜の里・ねおからは、これらの四季折々の風景を間近に感じることができ、いつ訪れても新しい発見があります。特に、桜のシーズンを外して訪れると人出が少なく、ゆったりとした根尾の時間を楽しめるのでおすすめです。

✅ 根尾地区で楽しめる自然体験

✓ 根尾川での渓流釣り(アマゴ・イワナ)

✓ NEOキャンピングパークでのキャンプ・BBQ

✓ 山菜採りや森林浴

✓ 四季折々の渓谷風景の散策

道の駅の特産品と地元グルメ

淡墨とうふと淡墨ういろの魅力

道の駅うすずみ桜の里・ねおを代表する特産品が「淡墨とうふ」と「淡墨ういろ」です。淡墨とうふは、根尾の清らかな水と厳選された大豆から作られた手作りの豆腐です。根尾の水は山の地層でゆっくりとろ過された伏流水であり、不純物が少なくミネラルバランスに優れています。この水で作られた豆腐は、大豆の風味が際立つ濃厚な味わいが特徴で、市販品とは一線を画す品質を誇ります。淡墨ういろは、岐阜県の伝統菓子であるういろうの一種で、もちもちとした食感と素朴な甘さが魅力です。「淡墨」の名を冠することで、根尾の淡墨桜との結びつきを表現しています。いずれも地元の職人が丁寧に手作りしている品であり、大量生産品にはない温かみのある味わいが楽しめます。

あまごの甘露煮と川魚料理

根尾川の清流が育むあまごを使った加工品も、道の駅の人気商品のひとつです。あまご(アマゴ)は渓流に生息するサケ科の魚で、体側に赤い斑点が特徴的な美しい魚です。根尾川は水質が良くあまごの生育に適した環境であり、地元では古くからあまご漁が行われてきました。「あまごの甘露煮」は、あまごをじっくりと甘辛く煮込んだ保存食であり、骨まで柔らかく食べられるのが特徴です。ご飯のおかずとして、またお酒の肴として楽しめる一品であり、お土産としても喜ばれています。あまごは塩焼きにしても美味しく、渓流釣りで自分で釣ったあまごをその場で塩焼きにして食べる体験は、根尾ならではの贅沢な楽しみ方です。清流の恵みが凝縮されたあまごの味わいは、山の食文化を体験する絶好の機会となります。

栃もちと山の保存食文化

道の駅で販売される「栃もち」は、根尾地区に伝わる伝統的な和菓子です。栃もちは栃の実をもち米と混ぜて搗いた餅であり、独特の苦みと風味が特徴的な味わいを持っています。栃の実はそのままでは強い渋みとアクがあり、食べることができません。食べられるようにするためには、何日もかけてアク抜きを行う必要があり、灰汁に浸けたり流水にさらしたりという手間のかかる作業が必要です。この伝統的なアク抜きの技術は、山間部の暮らしの中で何世代にもわたって受け継がれてきた知恵であり、栃もちを作ることができるのは熟練の技を持つ地元の方々に限られています。栃もちの素朴で深い味わいは、山の暮らしの歴史そのものを味わうような体験です。道の駅で栃もちを見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。

梅干しとらっきょうの漬物文化

道の駅では「淡墨らっきょう」や「梅干し」など、漬物類も充実しています。根尾地区の漬物は、地元で栽培されたらっきょうや梅を使い、添加物を極力使わない伝統的な製法で作られています。淡墨らっきょうは、カリカリとした歯ごたえと程よい酸味が特徴で、そのままでもカレーライスの付け合わせとしても美味しく食べられます。梅干しは紫蘇と塩で漬け込む昔ながらの製法で作られており、酸っぱさの中にも深い旨味が感じられます。山間部の漬物文化は、冬場に新鮮な野菜が手に入りにくかった時代に発達した保存食の知恵であり、現代では健康食品としても注目されています。道の駅で購入できる漬物は、都市部のスーパーでは手に入らない素朴で深い味わいの逸品ばかりです。

道の駅へのアクセスと訪問のコツ

車でのアクセスルート

道の駅うすずみ桜の里・ねおへの車でのアクセスは、東海北陸自動車道名神高速道路を利用するルートが便利です。岐阜市内からは国道157号線を北上し、本巣市を経由して根尾方面へ向かいます。岐阜市中心部からの所要時間はおよそ1時間程度です。名古屋方面からは、東海北陸自動車道の岐阜各務原ICまたは関ICで降り、国道256号線や国道157号線を経由するルートが一般的で、所要時間は約1時間半から2時間程度です。道中は根尾川沿いの渓谷を走るルートとなるため、ドライブそのものが楽しい区間です。ただし、山間部の道路のためカーブが多く、冬季は路面凍結の可能性もあるため、運転には注意が必要です。道の駅には無料の駐車場が完備されています。

桜シーズンの混雑対策

淡墨桜の開花シーズン(例年4月上旬〜中旬)は、道の駅周辺も含めて大変な混雑が予想されます。桜のピーク時には駐車場が満車になることも珍しくなく、国道157号線が渋滞することもあります。混雑を避けるためのコツとしては、まず平日の訪問がおすすめです。土日祝日は特に混み合うため、可能であれば平日に訪れると比較的ゆったりと桜を楽しめます。また、早朝の訪問も効果的です。朝8時頃までに到着すれば駐車場にも余裕があり、静かな雰囲気の中で淡墨桜を鑑賞できます。桜シーズン以外の訪問であれば混雑の心配はほとんどなく、温泉や特産品、自然散策をゆっくりと楽しむことができます。桜にこだわらなければ、新緑や紅葉の季節もそれぞれの美しさがあります。

おすすめの周辺観光ルート

道の駅うすずみ桜の里・ねおを拠点に、周辺の観光スポットを巡るルートもおすすめです。根尾地区内では根尾谷地震断層観察館が必見であり、道の駅から車で数分の距離にあります。また、根尾川上流に足を延ばせば、渓谷美を楽しめる散策スポットが点在しています。本巣市内では、織部の里もとす(美濃焼の一種である織部焼にちなんだ施設)も見どころのひとつです。岐阜市方面に戻る途中には、谷汲山華厳寺があり、西国三十三所の満願霊場として知られるこの古刹は、歴史好きの方におすすめのスポットです。下呂温泉や郡上八幡とは方面が異なるため、岐阜県西部の穴場的な観光ルートとして、根尾・本巣エリアを組み合わせた旅行プランが楽しめます。

季節ごとの訪問ポイント

道の駅うすずみ桜の里・ねおは四季を通じて楽しめるスポットですが、季節ごとに異なるポイントがあります。(4月)は淡墨桜の開花がメインイベントであり、桜と温泉のセットプランが人気です。(7〜8月)は根尾川での川遊びやキャンプが最盛期を迎え、避暑を兼ねた訪問に最適です。(10〜11月)は紅葉が美しく、渓谷沿いのドライブや温泉入浴がおすすめです。道の駅の売店にはきのこや栗など秋の味覚が並びます。(12〜2月)は訪問者が少ない静かな時期ですが、温泉でゆっくりと温まるには最適なシーズンです。雪化粧した山々を眺めながら楽しむ温泉は格別の趣があります。どの季節に訪れても、根尾の自然と温泉、そして地元の特産品を楽しむことができるのが、この道の駅の大きな魅力です。

Q. 道の駅うすずみ桜の里・ねおは桜の季節以外にも楽しめますか?
A. はい、四季を通じて楽しめます。温泉は年間を通じて利用でき、夏は渓流釣りや川遊び、秋は紅葉、冬は雪見温泉がおすすめです。地元の特産品も季節ごとに品揃えが変わるため、いつ訪れても新しい発見があります。むしろ桜のシーズン以外の方が混雑が少なく、ゆったりと過ごせるメリットがあります。

まとめ

道の駅うすずみ桜の里・ねおの魅力を振り返る

道の駅うすずみ桜の里・ねおは、日本三大桜の淡墨桜と特別天然記念物の根尾谷断層という二つの自然遺産のお膝元に位置する、歴史と自然に恵まれた道の駅です。温泉、キャンプ、体験工房、地元の特産品と、多彩な楽しみ方ができる複合施設として、四季を通じて訪れる価値があります。

📌 この記事のポイント

✓ 日本三大桜「淡墨桜」は樹齢1,500年超の天然記念物

✓ 継体天皇の手植え伝説と宇野千代による保護活動の歴史がある

✓ 濃尾地震(M8.0)が生んだ根尾谷断層は特別天然記念物

✓ うすずみ温泉四季彩館で日帰り入浴が楽しめる

✓ 淡墨とうふ・栃もち・あまごの甘露煮など山の味覚が充実

✓ NEOキャンピングパークで渓流沿いのキャンプ体験も可能

✓ 桜シーズン以外も温泉・自然・グルメで四季を通じて楽しめる

道の駅うすずみ桜の里・ねおは、1,500年の時を刻む淡墨桜と、130年以上前の大地震の記憶を留める根尾谷断層という、自然のスケールの大きさを感じられる場所です。道の駅で温泉に浸かり、地元の特産品を味わい、周辺の自然を散策する。そんな穏やかな時間の中で、根尾の大地が語る悠久の物語に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

岐阜ナビ編集部は、岐阜の地名・言葉・文化・観光地に関する「なぜ?」を、調べ物ベースでわかりやすくまとめる情報サイトです。体験談や感想ではなく、意味や背景を丁寧に解説することを大切にしています。岐阜について知りたい方の疑問を、1ページで解決することを目指しています。

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