岐阜県海津市にある千代保稲荷神社、通称「おちょぼさん」は、商売繁盛のご利益があることで知られる人気の神社です。そして、おちょぼさん参拝の醍醐味といえば、参道で味わう串カツの食べ歩きではないでしょうか。約700メートルにわたって続く参道には120軒以上の店舗が軒を連ね、そのなかでも串カツ店は特に人気を集めています。
この記事では、お千代保稲荷の串カツがなぜこれほど愛されているのか、その由来や歴史から人気店の特徴、おすすめの食べ方まで詳しく解説していきます。
千代保稲荷神社とは?おちょぼさんの基本情報

千代保稲荷神社の歴史と由来
千代保稲荷神社の歴史は、約一千年前の平安時代にまで遡ります。源八幡太郎義家の六男である義隆が分家する際に森の姓を授かり、義家から「先祖の御霊を千代に保て」という言葉とともに、祖神の霊璽・宝剣・義家の肖像画を賜りました。この「千代に保て」という言葉が、千代保稲荷神社の名前の由来となっています。その後、室町時代の文明年間(1469年〜1486年)に子孫の森八海がこの地に祖神を祀ったのが神社としての開祖となり、現在は19代目が守り継いでいます。地元の人々からは親しみを込めて「おちょぼさん」と呼ばれており、550年以上の歴史を持つ由緒ある神社として多くの参拝者を迎えています。
ご祭神とご利益について
千代保稲荷神社のご祭神は、大祖大神(おおみおやのおおかみ)、稲荷大神(いなりおおかみ)、祖神(みおやのかみ)の三柱です。主なご利益としては商売繁盛が特に有名で、その他にも縁結びや合格祈願などにもご利益があるとされています。商売繁盛の神社という特色から、自営業者や経営者の参拝が非常に多いのが特徴です。税理士や会計士などの専門職の方々も多く訪れ、事業の成功を祈願しています。年間の参拝者数は約250万人にのぼり、京都の伏見稲荷、愛知の豊川稲荷と並んで日本三大稲荷の一つに数えられることもあるほど、全国的な知名度を誇る神社となっています。
お札やお守りを授与しない独自の伝統
千代保稲荷神社には、他の神社とは異なる独自の伝統があります。それは、境内でお札やお守りを一切授与していないことです。これは「先祖の霊璽を千代に保て」という開祖の教えを今も守り続けているためです。また、御朱印帳への記帳も行っていません。このような独自の方針があるからこそ、参拝者は神社そのものの神聖な雰囲気を純粋に感じることができるとも言えます。お守りやお札の代わりに、参拝者は境内で藁に巻いた油揚げとろうそくをお供えするのが習わしとなっています。この油揚げは稲荷神の使いである狐の好物とされており、参道入口付近で購入することができます。
月末参り(月越参り)の風習
千代保稲荷神社では、毎月月末の日の夜から翌月1日の明け方にかけて「月越参り(つきこしまいり)」または「月並祭」と呼ばれる縁日が夜通しで開催されます。なぜ月末に夜通しで参拝が行われるのかというと、商売繁盛にご利益がある神社であるため、自営業者や商売人たちが「今月もありがとうございました、来月もよろしくお願いいたします」と、月をまたいで神様にお礼とご挨拶をするためです。この日は参道の店舗も深夜まで営業しており、串カツ店をはじめとする飲食店も賑わいを見せます。月末から月初にかけての特別な参拝体験ができるのも、おちょぼさんならではの魅力です。
参道商店街の概要
千代保稲荷神社の参道は、東口から南口まで約700メートルにわたって続いており、その両側には約120軒もの店舗が軒を連ねています。まさに毎日が縁日のような賑わいを見せる門前町の趣があり、串カツや草餅、川魚料理、漬物など昔ながらのグルメを楽しむことができます。特に串カツ店は参道の名物として10軒以上が営業しており、店ごとに異なる味わいを楽しめるのが魅力です。また、地元で採れた新鮮な野菜や漬物を販売する店舗、川魚の佃煮や干物を扱う店舗なども多く、買い物と食べ歩きを同時に楽しめる観光スポットとして人気を集めています。
なぜ串カツが名物になったのか?その歴史と由来

串カツ文化の始まりと玉家の創業
千代保稲荷神社の参道で串カツが名物として定着したのは、意外にも比較的最近のことです。串カツの元祖とも言われる「玉家」が創業したのは1972年(昭和47年)のことで、わずか50年ほどの歴史しかありません。しかし、この玉家が参道で串カツの立ち食いスタイルを確立したことで、瞬く間に人気が広がり、現在では10軒以上の串カツ店が参道に軒を連ねるまでになりました。玉家は千代保稲荷神社の参道における串カツ文化の草分け的存在であり、その後に続く多くの串カツ店に影響を与えています。参拝帰りに気軽に立ち寄れる立ち食いスタイルと、揚げたてアツアツの串カツという組み合わせが参拝者の心をつかみ、おちょぼさんの新しい名物として定着していったのです。
参拝と食べ歩きの相性の良さ
串カツがおちょぼさんの名物として愛され続けている理由の一つは、参拝と食べ歩きの相性の良さにあります。千代保稲荷神社は商売繁盛の神様として知られており、参拝者の多くは自営業者や商売人です。忙しい合間を縫って参拝に訪れる彼らにとって、店頭で手軽に食べられる串カツは理想的なグルメでした。揚げたての熱々を片手で持ってすぐに食べられ、時間をかけずにお腹を満たすことができます。また、月末参りでは夜通しで営業している串カツ店が多く、深夜や早朝でも温かい食事にありつけるのは参拝者にとって大きな魅力です。このように、参拝者のニーズと串カツというグルメが見事にマッチしたことが、名物として定着した大きな要因と言えるでしょう。
店舗間の競争がもたらした品質向上
玉家の成功を見て、参道には次々と串カツ店がオープンしました。現在では10軒以上の串カツ店が競い合うように営業しており、この競争が串カツの品質向上につながっています。各店舗は独自の衣の配合や揚げ方、オリジナルのソースや味噌ダレの開発に力を入れ、他店との差別化を図っています。例えば、ある店舗ではサクサクとした軽い衣が特徴で、別の店舗では厚めの衣でボリューム感を出すなど、店ごとに個性があります。ソースについても、甘めのものから辛めのもの、カレー味のソースを用意している店舗もあります。このような切磋琢磨により、おちょぼさんの串カツは単なる参道グルメの域を超え、わざわざ食べに来る価値のある名物グルメへと成長していったのです。
メディア露出と知名度の向上
千代保稲荷神社の串カツが全国的な知名度を獲得したのには、テレビや雑誌などのメディア露出も大きく貢献しています。特に玉家の「金ピカ社長」こと大橋富四郎さんは、その独特なキャラクターとゴージャスな店内装飾が話題を呼び、数多くのテレビ番組で取り上げられてきました。金箔で覆われた店内やトイレ、金色の衣装に身を包んだ社長の姿は視覚的なインパクトが強く、SNS時代においても拡散されやすいコンテンツとなっています。また、観光ガイドブックやウェブメディアでも「おちょぼさん名物の串カツ」として頻繁に紹介されており、これらの情報発信が新たな観光客を呼び込む好循環を生み出しています。
地域経済への貢献と観光資源化
串カツが名物として定着したことは、千代保稲荷神社周辺の地域経済にも大きな影響を与えています。かつては参拝目的で訪れる人がほとんどだった神社ですが、現在では串カツをはじめとするグルメ目当てで訪れる観光客も増えています。海津市としても、おちょぼさんの食べ歩きを観光資源として積極的にPRしており、参道の店舗マップを作成したり、観光案内所を設置したりするなど、受け入れ態勢を整えています。年間250万人もの参拝者・観光客が訪れることで、串カツ店だけでなく周辺の飲食店や土産物店、駐車場など幅広い業種に経済効果をもたらしており、地域にとって欠かせない観光資源となっています。
人気串カツ店を徹底紹介
玉家(たまや):串カツ文化の草分け
千代保稲荷神社参道の串カツ店といえば、まず名前が挙がるのが「玉家」です。1972年創業の老舗で、おちょぼさんに串カツ文化をもたらした草分け的存在として知られています。最大の特徴は、店内の圧倒的なゴージャスさにあります。壁一面が金箔で覆われ、輪島塗の装飾品や風神・雷神の絵画、ダイヤモンドの目を持つ狐の像など、どこを見ても贅を尽くした内装が目を引きます。トイレまでもが金箔で覆われており、「金運アップ」を願う参拝者にとっては二重のご利益があると言われています。串カツは1本130円程度で、揚げたてをソースか味噌につけて食べるスタイル。行列ができることも珍しくない人気店ですが、回転が早いため待ち時間は比較的短めです。
京や:地元ファンに愛される濃厚味噌
東口大鳥居近くに店を構える「京や」は、地元ファンの多い串カツ店として知られています。玉家と同様に店頭での立ち食いと店内でのイートインの両方が可能で、参拝の前後に気軽に立ち寄ることができます。京やの最大の特徴は、濃厚なお味噌ダレにあります。甘みとコクのバランスが絶妙で、串カツとの相性が抜群です。特に寒い季節には、熱々の串カツに濃厚な味噌をたっぷりつけて食べるのが格別です。地元の常連客が多いことからも、その味の良さがうかがえます。観光客でにぎわう玉家とは異なる落ち着いた雰囲気で串カツを楽しみたい方には、京やがおすすめです。価格も手頃で、気軽に何本でも食べられるのが魅力です。
げんき:カレーソースが自慢の個性派
おちょぼさん参道の串カツ店のなかでも、独自の個性を打ち出しているのが「げんき」です。一般的な串カツ店では味噌とソースの2種類が定番ですが、げんきではこれに加えてカレーソースを用意しています。このカレーソースは参道でげんきだけのオリジナルメニューで、スパイシーな風味が串カツの新しい魅力を引き出してくれます。さらに、おろしポン酢も用意されており、さっぱりとした味わいで何本でも食べられると評判です。味のバリエーションが豊富なため、家族やグループで訪れた際にそれぞれ違う味を試すことができるのも魅力です。定番の味噌やソースに飽きた方や、新しい味にチャレンジしたい方にはぜひおすすめしたい一軒です。
てっ平:繊細な衣と豊富なメニュー
「てっ平」は、繊細な衣づくりにこだわった串カツ店として知られています。サクサクと軽い食感の衣は油っこさが少なく、何本食べても胃もたれしにくいのが特徴です。また、てっ平では通常の串カツだけでなく、大きな野菜の串やお肉の素揚げなどもメニューに揃えており、バリエーション豊かな品揃えが魅力です。野菜の串は、玉ねぎやナス、ピーマンなど季節によって内容が変わることもあり、肉だけでなく野菜もバランスよく食べたい方に人気があります。店内は落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと座って食事を楽しむこともできます。参道の食べ歩きだけでなく、しっかりと食事をしたい方にもおすすめの店舗です。
豊まる:おろしポン酢や岩塩でさっぱり
串カツというと濃厚な味噌やソースで食べるイメージがありますが、「豊まる」ではおろしポン酢や岩塩といったさっぱり系の味付けも楽しめます。特に暑い季節や、こってりした味に飽きた時には、おろしポン酢でさっぱりといただく串カツは格別です。大根おろしの爽やかな風味とポン酢の酸味が揚げ物の油っこさを中和してくれるため、女性客にも人気があります。岩塩で食べる串カツは、素材そのものの味を楽しむことができ、衣のサクサク感もより際立ちます。もちろん定番の味噌やソースも用意されているため、一緒に来た人と違う味を注文してシェアするのも楽しい食べ方です。
その他の注目店舗
参道には上記以外にも多くの串カツ店があり、それぞれに特徴があります。例えば、創業以来守り続けてきた秘伝の味噌ダレが自慢の店や、国産の豚肉にこだわった店、衣の薄さにこだわってカリッとした食感を追求している店など、様々な個性を持った店舗が揃っています。参拝のたびに違う店を試してみるのも楽しみ方の一つです。また、串カツ以外にもどて煮(味噌で煮込んだ牛すじ)を提供している店も多く、串カツと一緒に注文するのが定番です。どて煮の味噌を串カツにつけて食べると、また違った風味が楽しめます。参道を歩きながら、お気に入りの一軒を見つけてみてはいかがでしょうか。
串カツの食べ方ガイド
立ち食いスタイルの基本
おちょぼさん参道の串カツ店では、店頭で立ち食いするスタイルが定番です。店先には大きな鍋で串カツを揚げるスペースがあり、揚げたてがどんどん目の前のバットに盛られていきます。食べたい時はそこから串を取り、卓上に置かれたソースや味噌につけてその場で食べるというシンプルなシステムです。食べた分だけ会計するので、お腹の空き具合に合わせて何本でも自由に食べられるのが魅力です。寒い季節には、揚げたてアツアツの串カツで体を温めながら参拝の余韻に浸るのもまた格別です。立ち食いスタイルは回転が早いため、混雑時でも比較的待たずに食べられることが多いのもメリットです。
味噌とソース、どちらを選ぶ?
串カツを食べる際に迷うのが、味噌とソースのどちらをつけるかという問題です。おちょぼさんでは伝統的に味噌が人気で、大釜で煮込まれた味噌ダレに串カツをくぐらせて食べるのがテッパンとされています。味噌ダレは甘辛い味わいで、揚げたての串カツとの相性が抜群です。一方、ソースはウスターソース系のものが多く、さっぱりとした味わいが特徴です。おすすめは両方を試してみること。最初の数本は味噌で、次はソースでというように食べ比べてみると、それぞれの良さがわかります。店によって味噌やソースの味が異なるため、同じ「味噌」「ソース」でも店ごとの個性を楽しむことができます。
二度漬け禁止のマナー
おちょぼさんの串カツを食べる際に絶対に守らなければならないマナーが「二度漬け禁止」です。これは、一度ソースや味噌に漬けた串カツを、再び同じ容器に漬けることを禁止するルールです。衛生上の理由から、多くの人が共用するソースや味噌には一度だけ漬けるのがマナーとなっています。大阪の串カツ店でも同様のルールがありますが、おちょぼさんでも同じです。もし味付けが足りないと感じた場合は、キャベツを使ってソースをすくって串カツにかける方法が一般的です。キャベツは無料で提供されていることが多く、串カツの箸休めとしても重宝します。
店内席と立ち食いの使い分け
多くの串カツ店では、店頭での立ち食いスペースに加えて、店内にテーブル席や座敷席が用意されています。立ち食いは手軽にサッと食べたい時に便利ですが、ゆっくりと腰を据えて食事を楽しみたい場合は店内席がおすすめです。店内では串カツ以外にもどて煮や味噌カツ定食、うどんなどのメニューを注文できる店も多く、しっかりとした食事をとることができます。また、寒い冬の時期や雨の日などは、暖かい店内でゆっくり食べるのが快適です。グループや家族連れの場合は、あらかじめ店内席を確保してから食べ始めるとスムーズです。
どて煮との組み合わせ
串カツと並んでおちょぼさん参道で人気なのが「どて煮」です。どて煮とは、牛すじや豚の内臓を味噌で甘辛くじっくりと煮込んだ料理で、濃厚な味わいが特徴です。多くの串カツ店でどて煮も一緒に提供しており、串カツと合わせて注文するのが定番となっています。どて煮の味噌ダレを串カツにつけて食べると、また違った風味が楽しめます。特に寒い季節には、熱々のどて煮で体を温めながら串カツを楽しむのが格別です。どて煮は煮込まれた牛すじがトロトロに柔らかく、味噌の旨味がしっかりと染み込んでいます。串カツだけでなく、ぜひどて煮も試してみてください。
おちょぼさん参道のその他の名物

草餅:よもぎ香る素朴な味わい
串カツと並んでおちょぼさんの名物として知られているのが「草餅」です。参道には草餅を販売する店舗がいくつもあり、それぞれが独自のこだわりを持って作っています。草餅に使われるよもぎは地元産のものを使用している店が多く、よもぎの香りがしっかりと感じられる素朴な味わいが特徴です。餡は粒あんが主流で、甘さ控えめに仕上げられています。焼きたての草餅は表面がカリッとしていて香ばしく、中はもちもちとした食感が楽しめます。串カツでお腹を満たした後のデザートとしてもぴったりです。お土産として持ち帰る人も多く、参道を歩けばあちこちで草餅の良い香りが漂っています。
川魚料理:鮎や鯉の郷土料理
岐阜県は清流の国として知られており、おちょぼさん参道でも川魚を使った料理を楽しむことができます。特に鮎は岐阜県を代表する川魚で、塩焼きや甘露煮などで提供されています。鮎の塩焼きは、串に刺して炭火でじっくりと焼き上げたもので、頭からしっぽまで丸ごと食べることができます。また、鯉の洗いや甘煮などの料理を出す店もあり、地元ならではの味を楽しめます。川魚の佃煮や甘露煮はお土産としても人気があり、日持ちするため遠方から来た観光客にも好まれています。串カツとは異なる岐阜らしい味覚として、ぜひ川魚料理も試してみてください。
漬物:地元野菜を使った手作りの味
参道には漬物を専門に扱う店舗も多く、地元で採れた新鮮な野菜を使った手作りの漬物が並んでいます。大根、白菜、きゅうり、なすなど、季節の野菜を使った様々な漬物があり、店頭で試食できる店も少なくありません。特に人気なのは、この地域ならではの味噌漬けや粕漬けです。濃厚な味わいの漬物はご飯のお供としてはもちろん、お酒のつまみとしても最適です。量り売りをしている店も多いため、好きな分だけ購入できるのも嬉しいポイント。串カツや草餅と一緒に、地元の漬物もお土産として持ち帰ってみてはいかがでしょうか。
味噌:地元産の赤味噌
串カツに欠かせない味噌ダレにも使われている地元産の赤味噌は、お土産としても人気があります。岐阜県を含む東海地方は赤味噌文化が根付いており、濃厚でコクのある味わいが特徴です。参道では味噌を販売する店舗もあり、自宅で味噌カツや味噌煮込みうどんなどを作る際に使うことができます。おちょぼさんで食べた串カツの味を家庭で再現したい方には、ぜひおすすめです。また、味噌を使った調味料やドレッシングなども販売されており、料理のレパートリーを広げるのに役立ちます。参道歩きの途中で味噌専門店をのぞいてみるのも楽しみの一つです。
和菓子・お土産品の数々
参道には串カツ店だけでなく、和菓子や土産物を扱う店舗も多数あります。饅頭やせんべい、羊羹など、昔ながらの和菓子が揃っており、参拝の記念やお土産として購入する人で賑わっています。また、縁起物のグッズや開運アイテムを扱う店舗もあり、商売繁盛のご利益にちなんだ金運アップグッズなども人気です。参道の店舗は個人経営の店が多く、それぞれに長年守り続けてきた味や商品があります。同じ種類のお菓子でも店によって味が異なるため、いくつかの店舗を回って食べ比べてみるのも楽しいです。参道歩きを楽しみながら、お気に入りの一品を見つけてください。
アクセス・駐車場情報
車でのアクセス方法
千代保稲荷神社へは車でのアクセスが便利です。名神高速道路を利用する場合は、大垣インターチェンジで降りて南へ約15分、または羽島インターチェンジで降りて北へ約20分で到着します。東海北陸自動車道を利用する場合は、岐阜各務原インターチェンジから約40分です。名古屋方面からは、名古屋高速を経由して国道155号線を北上するルートもあります。参道周辺は道が狭い箇所もあるため、ナビを設定して慎重に運転することをおすすめします。月末月初の月越参りの時期は周辺道路が渋滞することもあるため、時間に余裕を持って出発してください。
公共交通機関でのアクセス方法
公共交通機関を利用する場合、最寄り駅はJR東海道本線・養老鉄道の大垣駅です。大垣駅からは名阪近鉄バスの「海津市コミュニティバス」を利用し、「お千代保稲荷」バス停で下車します。所要時間は約30分です。ただし、バスの本数が限られているため、事前に時刻表を確認しておくことをおすすめします。また、大垣駅からタクシーを利用する方法もあり、所要時間は約20分です。名古屋駅からは、JR東海道本線で大垣駅まで約35分、そこからバスまたはタクシーを利用します。電車とバスを乗り継ぐ必要があるため、自動車でのアクセスの方が便利な場合が多いです。
駐車場の選び方と料金
千代保稲荷神社周辺には多数の駐車場があり、そのほとんどが民間の有料駐車場です。駐車料金は場所によって異なりますが、相場は1回300円〜500円程度です。参道に近い駐車場ほど料金が高い傾向にありますが、歩く距離が短くて済むというメリットがあります。一方、少し離れた場所にある駐車場は料金が安めで、参道の雰囲気を楽しみながら歩くことができます。月末月初の月越参りや正月三が日、祝日などは駐車場が混雑するため、早めの時間帯に到着するか、離れた駐車場を利用することをおすすめします。駐車場によっては店舗利用で駐車料金が無料になるサービスを行っている場合もあります。
混雑する時期と時間帯
千代保稲荷神社が最も混雑するのは、毎月末から翌月1日にかけての「月越参り」の期間です。特に月末の夜から深夜にかけては多くの参拝者で賑わい、駐車場や参道も混雑します。また、正月三が日は年間で最も参拝者が多い時期で、参道は人でごった返します。その他、毎月15日の縁日も比較的混雑する日として知られています。平日の日中は比較的空いていることが多く、ゆっくりと参拝や食べ歩きを楽しみたい方にはおすすめの時間帯です。週末や祝日もある程度の混雑は覚悟が必要ですが、月末月初や正月に比べれば落ち着いています。
おすすめの参拝コース
初めておちょぼさんを訪れる方におすすめの参拝コースをご紹介します。まず、東口の大鳥居から参道に入り、両側の店舗を眺めながらゆっくりと本殿に向かいます。途中で串カツ店に立ち寄って腹ごしらえをするのもよいでしょう。本殿でお参りをした後は、来た道とは別のルートを通って戻ると、行きには気づかなかった店舗を発見できることもあります。時間に余裕があれば、参道から少し外れた場所にある店舗を覗いてみるのもおすすめです。観光客でにぎわう中心部とは異なる、地元の雰囲気を感じることができます。所要時間は、食事や買い物を含めて2〜3時間程度を見込んでおくとよいでしょう。
串カツを楽しむためのQ&A
何本くらい食べるのが普通?
串カツを何本食べるかは人それぞれですが、一般的には5〜10本程度食べる人が多いようです。串カツ1本あたりの価格は店舗によって異なりますが、100円〜150円程度が相場です。5本食べれば500円〜750円、10本でも1,000円〜1,500円程度とリーズナブルに楽しめます。ただし、どて煮やその他のメニューも一緒に楽しむ場合は、串カツの本数を調整するとよいでしょう。また、参道には草餅などの他のグルメもあるため、食べ歩きで複数の店舗を回りたい場合は、一軒での本数を控えめにするのも賢い選択です。揚げたてアツアツの串カツは美味しくてつい手が伸びてしまいますが、食べ過ぎには注意しましょう。
子連れでも楽しめる?
おちょぼさん参道は子連れでも楽しめるスポットです。串カツは一口サイズで食べやすく、子どもでも無理なく食べることができます。ただし、店頭での立ち食いは小さな子どもには少し食べにくいかもしれないため、店内席のある店舗を選ぶとよいでしょう。また、串カツ以外にも草餅やアイスクリームなど、子どもが好むメニューを扱う店舗も多くあります。参道は舗装されていて歩きやすいですが、混雑時は人が多いためベビーカーでの移動は大変かもしれません。平日や混雑しない時間帯を選んで訪れると、より快適に楽しむことができます。トイレは参道の各所にあり、子連れでも安心です。
ペットは連れていける?
千代保稲荷神社の参道には、ペットを連れて訪れる人も見かけます。ただし、神社の境内や一部の店舗ではペットの入場を制限している場合があるため、事前に確認することをおすすめします。参道を歩く際は、リードをしっかりとつけて、周囲の人や他のペットに配慮することが大切です。混雑時は人通りが多く、ペットにとってストレスになることもあるため、平日の空いている時間帯に訪れるとよいでしょう。また、熱い油を使う串カツ店の近くではペットが近づきすぎないよう注意が必要です。ペット用の水飲み場などは特に用意されていないため、飲み水は持参するようにしましょう。
営業時間と定休日は?
参道の店舗の営業時間は店によって異なりますが、多くの店舗は朝9時〜10時頃から夕方17時〜18時頃まで営業しています。月末月初の月越参りの日は、夜通し営業している店舗も多くあります。定休日は店舗によってまちまちですが、基本的に毎日営業している店が多いです。ただし、年末年始や盆などは通常とは異なる営業時間となることもあるため、目当ての店がある場合は事前に確認しておくと安心です。また、天候が悪い日は早めに閉店する店舗もあります。せっかく訪れたのに目当ての店が休みだったということがないよう、電話などで確認してから訪れることをおすすめします。
おすすめの季節はいつ?
おちょぼさんはどの季節に訪れても楽しめますが、特におすすめなのは春と秋です。春は気候が穏やかで歩きやすく、参道歩きを快適に楽しむことができます。新緑の季節には周辺の景色も美しく、気持ちの良い参拝ができます。秋も同様に過ごしやすい気候で、食欲の秋にぴったりの串カツを存分に楽しめます。冬は寒さが厳しいですが、揚げたてアツアツの串カツで体を温める格別な楽しみがあります。夏は暑さ対策が必要ですが、さっぱりとしたおろしポン酢で食べる串カツもまた美味しいです。どの季節に訪れても、その季節ならではの楽しみ方ができるのがおちょぼさんの魅力です。
まとめ

お千代保稲荷の串カツが愛される理由
千代保稲荷神社、通称おちょぼさんの串カツは、1972年に玉家が創業して以来、50年以上にわたって参拝者や観光客に愛され続けてきました。その人気の理由は、揚げたてアツアツを手軽に食べられる立ち食いスタイル、味噌やソースなど選べる味付け、そして店ごとに異なる個性ある味わいにあります。商売繁盛を願う参拝者が多いおちょぼさんでは、忙しい合間を縫って訪れる人も多く、サッと食べられる串カツはまさに理想的なグルメでした。月越参りでは夜通し営業する店も多く、深夜や早朝でも温かい串カツにありつけることも、この地ならではの魅力です。
訪れる際のポイント
おちょぼさんを訪れる際は、複数の串カツ店を食べ比べてみることをおすすめします。店によって衣の厚さや味噌・ソースの味が異なるため、お気に入りの一軒を見つける楽しみがあります。食べ方のマナーとして「二度漬け禁止」は必ず守りましょう。また、串カツだけでなく、どて煮や草餅、川魚料理など参道の他のグルメも楽しんでみてください。混雑を避けたい場合は平日の日中がおすすめですが、月越参りの夜通しで営業する独特の雰囲気を味わいたい方は、月末月初に訪れてみてはいかがでしょうか。商売繁盛のご利益と美味しい串カツ、両方を楽しめるおちょぼさんは、岐阜を代表する観光スポットの一つです。
岐阜観光と組み合わせて
千代保稲荷神社は、他の岐阜観光スポットと組み合わせて訪れるとより充実した旅になります。例えば、同じ西濃地域にある南宮大社や墨俣一夜城、養老の滝などと合わせて巡るコースが人気です。また、大垣市の水まんじゅうや、関ケ原の古戦場巡りなども近隣の観光スポットとして知られています。岐阜市内の金華山・岐阜城からもアクセス可能で、岐阜観光の締めくくりとしておちょぼさんで串カツを楽しむという行程もおすすめです。地元ならではのグルメを味わいながら、商売繁盛のご利益をいただけるおちょぼさんは、岐阜を訪れたらぜひ立ち寄りたいスポットです。
次回訪問への期待
おちょぼさんの串カツは、一度食べるとまた食べたくなる不思議な魅力があります。店舗が多いため、一度の訪問ですべてを味わい尽くすことは難しく、「次はあの店に行ってみよう」という楽しみが生まれます。また、季節によって参道の雰囲気も変わり、夏と冬では異なる串カツの楽しみ方があります。月越参りの夜通し参拝も、一度は体験してみたい独特の風物詩です。商売繁盛のご利益を毎月いただきに来る地元の常連さんのように、リピーターになる参拝者も少なくありません。ぜひ一度足を運んで、おちょぼさんならではの串カツの魅力を体感してみてください。そして、お気に入りの一軒を見つけて、また訪れたくなることでしょう。

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