松尾池は岐阜市の自然の宝庫!野鳥観察・散策・アクセスを完全ガイド

松尾池

「松尾池って聞いたことあるけど、どんな場所なんだろう?」「野鳥観察に興味があるけど、初心者でも楽しめるのかな?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

岐阜市の北東部にひっそりと佇む松尾池は、知る人ぞ知る野鳥の楽園なんです。明治時代に造られた農業用ため池が、今では岐阜市民の憩いの場として親しまれているんですよ。池の周りには四季折々の美しい景色が広がり、特に秋の紅葉シーズンは水面に映る紅葉が息をのむほどの美しさです。

この記事では、2026年の最新情報をもとに、松尾池の魅力から野鳥観察のポイント、すぐ近くにある「萩の滝」、そしてアクセス方法まで、初めて訪れる方にもわかりやすく解説していきます。カメラ好きの方も、自然散策を楽しみたい方も、きっと参考になる情報がたくさんありますよ。

目次

松尾池とは?岐阜市が誇る自然豊かな景勝地の基本情報

まずは松尾池がどんな場所なのか、基本的なことからお伝えしていきますね。

松尾池の歴史と成り立ち

松尾池は、岐阜県岐阜市の百々ヶ峰(どどがみね)の南山麓にある池です。1885年(明治18年)に、オランダ人技師・ヨハネス・デ・レーケの指導のもと、内務省直轄事業として造られた農業用貯水池なんですよ。

ヨハネス・デ・レーケといえば、日本の近代砂防・治水の父とも呼ばれる人物。オランダから招かれた技術者で、木曽三川の治水工事など、岐阜県を含む多くの河川事業に携わりました。松尾池もその技術を活かして、農業用の水を確保するとともに、砂防堰堤としての役割も果たすように設計されたんです。当時の最先端技術で造られた池だったんですね。

当時は名前もない池だったのですが、1891年の濃尾大震災で堤体に亀裂が生じてしまい、水をためられなくなってしまいました。その後、1932年(昭和7年)に当時の岐阜市長・松尾国松さんが修復を行い、その功績を称えて「松尾池」と名付けられたんです。地元の方々に愛されてきた歴史があるんですね。

松尾国松市長は、岐阜市の発展に大きく貢献した人物として知られています。池の修復だけでなく、様々な市政改革を行い、市民からの信頼も厚かったそうです。そんな市長さんの名前が池に付けられているのは、地元の方々の感謝の気持ちの表れなのでしょうね。

数々の選定を受けた景勝地

松尾池は、その美しさから様々な選定を受けています。「ぎふ水と緑の環境百選」のひとつに選ばれていますし、2003年(平成15年)には「ぎふ三十六景」にも認定されているんですよ。

「ぎふ水と緑の環境百選」は、岐阜県内の優れた水環境や緑豊かな自然環境を持つスポットを選定したもの。松尾池が選ばれているのは、豊かな水と周囲の緑が調和した美しい景観が評価されているからなんです。

また、「ぎふ三十六景」は、岐阜県を代表する景勝地36か所を選んだもの。県内には養老の滝や郡上八幡城など、有名な観光地がたくさんありますが、その中に松尾池が選ばれているというのは、本当にすごいことですよね。

岐阜県を代表する景勝地として、地元の方々だけでなく、県外からも多くの観光客が訪れるスポットになっています。

合掌造りの建物「旧岩舟荘」

松尾池を訪れると、池の畔に風情ある合掌造りの建物が目に入ります。これは「岩舟荘」という郷土料理屋さんだった建物なんです。1966年(昭和41年)に、創業者が世界遺産・白川郷から合掌造りの建物を移築してきたんですよ。

白川郷まで行かなくても、岐阜駅から車で約30分で合掌造りを見られるというのは、ちょっとお得な気分になりますよね。残念ながら岩舟荘は2013年頃に廃業してしまいましたが、建物自体は今も残っており、松尾池の景観の一部として親しまれています。

地元では「松尾池の景観を守る会」が発足し、この合掌造りの建物を含めた景観保全の活動が行われています。SNSでも賛同者が100人を超えるなど、松尾池がいかに地域に愛されているかがわかりますね。

2025年に工事完了!復活した野鳥の楽園

実は松尾池は、2019年から耐震工事のために水を抜いた状態が続いていました。「松尾池に行ってみたいな」と思っていた方には、ちょっと残念なニュースでしたよね。

この耐震工事は、東日本大震災以降に全国的に行われている農業用ため池の安全対策の一環。松尾池も明治時代に造られた古い池なので、地震に対する安全性を高めるための工事が必要だったんです。

でも、嬉しいお知らせがあります!2025年6月に工事が完了し、池が復活したんです。現在は水が戻り、以前のような美しい景観を楽しめるようになっていますよ。工事期間中は見られなかったカワセミやオシドリなどの野鳥たちも、徐々に戻ってきているという報告が上がっています。

約6年間もの工事期間を経て復活した松尾池。2026年の今年は、まさに訪れるのに絶好のタイミングと言えるでしょう。長らく訪問を控えていた野鳥ファンやカメラマンの方々も、ぜひこの機会に足を運んでみてくださいね。

松尾池の基本データ

項目 内容
所在地 岐阜県岐阜市長良雄総字岩舟前洞
完成年 1885年(明治18年)
選定 ぎふ水と緑の環境百選、ぎふ三十六景
入場料 無料
見学自由時間 終日開放
トイレ あり
周辺施設 萩の滝、ながら川ふれあいの森

松尾池で出会える野鳥たち!バードウォッチングの楽しみ方

松尾池の最大の魅力といえば、やっぱり野鳥観察ですよね。ここでは、どんな鳥に出会えるのか、そして観察のポイントをご紹介していきます。

松尾池のスター!美しいオシドリ

松尾池で最も人気があるのが、美しい羽色を持つオシドリです。オスは華麗な色彩と特徴的な冠羽を持ち、見ているだけでうっとりしてしまうほど。多い時には20羽ほどが群れていることもあるんですよ。

オシドリのオスは、頭部が緑と紫の光沢を帯び、目の上から後ろにかけて白い線が入っています。そして何といっても特徴的なのが、翼の内側にある「銀杏羽(いちょうば)」と呼ばれるオレンジ色の飾り羽。帆のように立ち上がった美しい羽は、日本画のモチーフにもよく使われていますよね。

一方、メスは全体的に灰褐色の地味な色合い。目の周りに白いアイリングがあるのが特徴です。オスとメスでこれほど見た目が違うのは、野鳥の世界では珍しくないのですが、オシドリは特にその差が大きい種類なんです。

オシドリは警戒心が強い鳥なので、遠くから双眼鏡や望遠レンズを使って静かに観察するのがポイントです。水面で泳いでいることもありますが、湖畔の木陰でじっとしていることも多いので、焦らずゆっくり探してみてくださいね。

秋になると求愛行動が始まるので、オスが美しい羽を見せてアピールする姿も見られるかもしれません。「おしどり夫婦」という言葉がありますが、実際のオシドリは毎年パートナーを変えることが多いそうです。ちょっと意外ですよね。

水辺の宝石・カワセミ

野鳥ファンなら誰もが憧れるカワセミも、松尾池で観察できます。鮮やかな青色の羽が特徴的で、「水辺の宝石」「飛ぶ宝石」とも呼ばれているんですよ。

カワセミは、背中が美しいコバルトブルー、お腹がオレンジ色という、まるで熱帯の鳥のような鮮やかな色合いを持っています。でも実は、羽そのものに青い色素があるわけではなく、羽の構造が光を反射して青く見えているんだとか。光の当たり方によって、緑がかって見えたり、より深い青に見えたりするのも、カワセミ観察の楽しみのひとつですね。

松尾池のカワセミは比較的人に慣れているので、他の場所よりも近くで観察できることが多いんです。池の中央にある枯れ木にとまって日向ぼっこをしたり、水中に飛び込んで魚を捕る瞬間を見られることも。カメラを構えて待っていると、素敵なシャッターチャンスに恵まれるかもしれませんね。

カワセミが魚を捕る瞬間は、野鳥写真の中でも人気の高い被写体。ホバリング(空中停止)してから一気に水中に飛び込む姿は、まさに圧巻です。連写機能を使って撮影すると、決定的瞬間を捉えられる確率が上がりますよ。

愛らしいヤマガラとシジュウカラ

松尾池周辺の木々には、ヤマガラやシジュウカラもたくさん生息しています。どちらもシジュウカラ科の小鳥で、とってもかわいらしいんですよ。

シジュウカラは白いほっぺとお腹の黒いネクタイ模様が特徴。警戒心が強くてちょっとシャイな性格です。「ツピツピツピ」という高い声でさえずり、木の枝を忙しく動き回りながら虫を探しています。

一方、ヤマガラはオレンジ色のお腹が目印で、人懐っこい性格なんです。顔の真ん中に白い線が入っているのも特徴ですね。ヤマガラは昔から「おみくじ引き」の芸を仕込まれることがあったほど、人に慣れやすい鳥なんですよ。

松尾池周辺は百々ヶ峰の山裾にあたり、木々が豊富なため、これらの小鳥たちにとって絶好の生息環境。秋にはドングリを集めて木の隙間に隠す「貯食行動」も見られます。冬に備えて食料を蓄える姿は、なんだか健気でかわいいですよね。

ただし、野鳥へのエサやりは生態系に影響を与える可能性があるため、現在は控えるようにしましょうね。以前は餌付けが行われていた時期もありましたが、野鳥の自然な行動を守るために、今は禁止されています。

その他の野鳥たち

松尾池では、上記以外にも様々な野鳥を観察することができます。

  • マガモ:松尾池でよく見かけるカモの仲間。オスは光沢のある緑色の頭が特徴的
  • カルガモ:一年中見られる身近なカモ。くちばしの先の黄色が目印
  • ルリビタキ:冬に見られる青い小鳥。オスは瑠璃色の美しい羽を持つ
  • クロジ:地面で種子を探している姿が見られる。地味だけど愛らしい
  • コジュケイ:「チョットコイ」という特徴的な鳴き声で存在をアピール
  • ヤマドリ:運が良ければ出会える美しいキジの仲間。長い尾羽が見事
  • コゲラ:日本で最も小さなキツツキ。木をつつく音が聞こえたら探してみて
  • メジロ:目の周りの白いリングが名前の由来。椿や梅の花に集まる

野鳥観察に必要な装備

野鳥観察を楽しむなら、いくつかの装備を用意しておくと良いですよ。

双眼鏡は野鳥観察の必需品。8倍から10倍程度のものが使いやすいです。高価なものでなくても、明るくてピントが合わせやすいものを選ぶと良いでしょう。初めてなら、5,000円から10,000円程度のもので十分楽しめますよ。

野鳥図鑑があると、見つけた鳥の名前を調べる楽しみが増えます。最近はスマートフォンのアプリも充実しているので、そちらを活用するのも便利ですね。鳴き声で鳥を識別できるアプリもありますよ。

カメラで撮影したい場合は、望遠レンズがあると良いです。野鳥撮影には300mm以上の望遠レンズが理想的ですが、最近のコンパクトデジカメでも高倍率ズームを搭載したモデルなら、十分楽しめます。

野鳥観察のベストシーズン

野鳥観察に最適な季節は、ズバリ秋から冬にかけてです。木々の葉が落ちて枝がよく見えるようになるため、鳥を見つけやすくなるんですよ。また、オシドリなどの冬鳥が渡ってくる時期でもあります。

早朝や夕方は野鳥の活動が活発になるので、その時間帯を狙って訪れるのがおすすめ。特に朝は、夜の間お腹を空かせた鳥たちがエサを探し回るので、観察のチャンスが多いんです。静かに、ゆっくりと観察を楽しんでくださいね。

紅葉の名所!松尾池の秋の絶景を楽しもう

松尾池は野鳥観察だけでなく、紅葉の名所としても知られています。秋になると、多くのカメラマンや観光客が美しい景色を求めて訪れるんですよ。

紅葉の見頃時期

松尾池の紅葉の見頃は、例年11月中旬から11月下旬にかけてです。池の周りを囲む木々が赤や黄色に色づき、水面に映る紅葉がとても幻想的な景色を作り出します。

池の周囲にはモミジやカエデ、イチョウなど、様々な種類の木々が植えられています。これらが順番に色づいていくので、10月下旬頃から少しずつ秋の気配を感じられるようになり、11月に入ると一気に紅葉のピークを迎えます。

天候や気温によって見頃は前後することがありますので、訪れる前に最新の情報をチェックしてみてくださいね。例年より気温が高い年は見頃が遅れ、冷え込みが早い年は見頃も早まる傾向にあります。

おすすめの撮影スポット

松尾池で紅葉写真を撮るなら、いくつかのポイントを押さえておくと良いですよ。

池の畔から水面のリフレクションを狙う
池に映り込む紅葉を撮影するなら、風のない穏やかな日がベスト。水面が鏡のようになって、紅葉が2倍楽しめます。朝早い時間帯は風が穏やかなことが多いので、リフレクション狙いなら早朝がおすすめですよ。

合掌造りの建物と紅葉をフレームに
池の畔には、白川郷から移築された合掌造りの建物(旧岩舟荘)があります。紅葉と合掌造りを一緒に撮影すると、とても風情のある一枚になりますよ。日本の原風景を感じさせる、どこか懐かしい雰囲気の写真が撮れます。

早朝の光の中で撮影
朝日に照らされた紅葉は、日中とはまた違った美しさがあります。朝の斜光が紅葉を透かし、葉っぱがまるで宝石のように輝きます。早起きして訪れる価値は十分にありますよ。

逆光で葉を透かして撮る
紅葉の葉を逆光で撮影すると、葉脈が透けて見えて、とても美しい写真になります。太陽を背にして、紅葉の葉を見上げるようなアングルで撮影してみてくださいね。

紅葉シーズンの注意点

紅葉シーズンは訪れる人が増えるため、駐車場が混雑することがあります。特に土日祝日は早めの到着をおすすめします。できれば朝8時頃までに到着すると、駐車場の心配なく、ゆっくり撮影を楽しめますよ。

また、三脚を使って撮影する場合は、他の観光客の邪魔にならないよう配慮しましょうね。通路を塞いだり、長時間同じ場所を占有したりするのは、マナー違反になってしまいます。譲り合いの精神で、みんなが気持ちよく紅葉狩りを楽しめるようにしたいですね。

萩の滝へ行こう!松尾池から徒歩で楽しむ名水スポット

松尾池を訪れたら、ぜひ足を延ばしてほしいのが「萩の滝」です。池から100mほど奥に入ったところにある、知る人ぞ知る隠れた名所なんですよ。

萩の滝とは?

萩の滝は、百々ヶ峰から流れ出る渓流が作り出す自然の滝です。1986年に「岐阜県の名水50選」に選定された、岐阜市を代表する水環境スポットなんです。

滝は上下2段になっていて、下流の大滝と上流の小滝を合わせて萩の滝と呼ばれています。落差はそれほど大きくありませんが、良好な水質と豊富な水量で、四季折々の美しい景観を楽しめますよ。

ちなみに、岐阜市内で確認されている滝の中で、常時見ることができる自然の滝は萩の滝だけなんです。他の滝は雨の後だけ現れたり、山奥で簡単には行けない場所にあったり。そういう意味では、萩の滝は岐阜市民にとって身近で貴重な滝と言えますね。

「岐阜県の名水50選」は、岐阜県が1986年に選定した名水リスト。県内136か所の候補から、水質や水量、景観、歴史などを総合的に評価して50か所が選ばれました。萩の滝が選ばれているのは、その水質の良さと、周囲の自然環境が高く評価されているからなんですよ。

萩の滝へのアクセス

松尾池から萩の滝までは、遊歩道が整備されているので歩きやすいですよ。所要時間は徒歩約3分から5分程度。ただし、滝の近くでは軽い渡渉(川を渡ること)が必要になる場所もあるので、スニーカー以上のしっかりした靴で行くことをおすすめします。

遊歩道は基本的に平坦で、舗装されている部分も多いので、普段あまり歩かない方でも大丈夫。ただ、雨の後は滑りやすくなっていることもあるので、足元には十分注意してくださいね。

遊歩道をさらに進むと、滝を上から見下ろせる位置まで行くこともできます。体力に余裕がある方は、ぜひ上からの景色も楽しんでみてくださいね。上から見る滝は、下から見るのとはまた違った迫力がありますよ。

岩舟渓谷の魅力

萩の滝がある一帯は「岩舟渓谷」と呼ばれ、百々ヶ峰から発する渓流を集めた美しい渓谷です。荒々しく流れる渓流と、周囲の緑が織りなす景色は、マイナスイオンをたっぷり浴びてリフレッシュするのにぴったり。

渓流沿いを歩いていると、水が流れる音と鳥のさえずりが心地よく、日常のストレスを忘れさせてくれますよ。都会の喧騒を離れて、自然の中で過ごす時間は、心と体のリフレッシュに最適ですね。

岩舟渓谷は、夏でも涼しいのが魅力。渓流の水しぶきと木陰のおかげで、岐阜市街地よりも気温が低く感じられます。暑い夏の日に涼を求めて訪れるのもおすすめですよ。

萩の滝周辺で見られる植物

萩の滝周辺は、植物観察にも最適なスポット。渓流沿いには様々なシダ類やコケが生え、独特の生態系を形成しています。春にはヤマブキやスミレ、夏にはアジサイ、秋には紅葉と、季節ごとに異なる表情を見せてくれますよ。

植物に詳しくない方でも、緑に囲まれた渓谷を歩くだけで、心が洗われるような気持ちになれるはず。ぜひ、五感をフルに使って自然を感じてみてくださいね。

四季折々の楽しみ方!松尾池の季節ごとの見どころ

松尾池

松尾池は一年を通じて様々な魅力があります。季節ごとの見どころをご紹介しますね。

春(3月〜5月):桜と新緑の季節

春の松尾池では、4月上旬頃に桜が見頃を迎えます。池の周りに咲く桜と、水面に映る花びらの景色はとても美しいですよ。ソメイヨシノを中心に、ヤマザクラなども咲いて、池全体がピンク色に染まります。

桜が散った後は、新緑の季節。木々が一斉に芽吹き、爽やかな緑色に包まれます。若葉の緑と、池の水面の青が調和して、とても清々しい景色を楽しめますよ。

野鳥たちの繁殖シーズンでもあるので、巣作りに励む姿も見られるかもしれませんね。シジュウカラやヤマガラがせっせとエサを運ぶ姿は、見ていて微笑ましいものです。

夏(6月〜8月):避暑と森林浴

夏の松尾池は、木々の緑が濃くなり、涼しい木陰を提供してくれます。岐阜市街地よりも標高が高いため、比較的涼しく過ごせるんですよ。真夏でも、木陰に入ると汗がスーッと引いていくのを感じられます。

萩の滝へ足を延ばせば、渓流の涼しさも楽しめます。森林浴をしながらのハイキングは、夏の暑さを忘れさせてくれる癒しの時間になりますよ。

夏は虫が多い季節でもあるので、虫除けスプレーは必須アイテム。また、水分補給もこまめに行って、熱中症には十分注意してくださいね。

秋(9月〜11月):紅葉とオシドリ

松尾池が最も賑わうのが秋。11月中旬から下旬にかけての紅葉シーズンは、多くの観光客やカメラマンが訪れます。赤、黄、オレンジと色とりどりに染まった木々と、それを映す池の景色は、まさに絶景です。

また、この時期からオシドリなどの冬鳥が飛来し始めるので、野鳥観察も本格的なシーズンに突入。紅葉と野鳥、両方楽しめる贅沢な季節ですね。紅葉をバックにオシドリを撮影できれば、最高の一枚になること間違いなしです。

9月から10月にかけては、まだ紅葉には早いですが、空気が澄んで過ごしやすい季節。ハイキングにも最適な時期ですよ。

冬(12月〜2月):野鳥観察のベストシーズン

冬は野鳥観察に最適な季節です。葉が落ちて見通しが良くなり、鳥を見つけやすくなります。オシドリやカワセミはもちろん、ルリビタキやクロジなど、冬ならではの野鳥にも出会えるかもしれません。

冬の松尾池は、訪れる人も少なく、静かに野鳥観察を楽しめる穴場の時期。運が良ければ、雪景色の中の野鳥という、幻想的な光景を見られることもありますよ。

寒い季節なので、暖かい服装で訪れてくださいね。手袋をしていると双眼鏡が持ちにくいこともあるので、指先が出るタイプのものが便利ですよ。ホッカイロなども持っていくと、長時間の観察も快適に過ごせます。

百々ヶ峰ハイキングと組み合わせて楽しもう

松尾池は、岐阜市最高峰の百々ヶ峰(標高417.9m)の登山口としても知られています。自然散策をもっと楽しみたい方は、ハイキングとの組み合わせがおすすめですよ。

百々ヶ峰とは?

百々ヶ峰は岐阜市の最高峰で、長良川を挟んで金華山の対岸にそびえる山です。標高は417.9mと比較的低く、初心者でも挑戦しやすい里山として人気があります。

「百々ヶ峰」という変わった名前の由来は諸説ありますが、山頂付近に百を超える小さな峰があるからとも、この地域の古い呼び名に由来するとも言われています。地元では「どどがみね」と呼ばれ、親しまれてきました。

山頂には木製の展望台が設置されていて、南側には長良川、金華山、そして濃尾平野の絶景を楽しむことができるんですよ。晴れた日には遠くまで見渡せて、登った甲斐を感じられる素晴らしい眺望です。名古屋のビル群や、天気が良ければ伊勢湾まで見えることもあるとか。

松尾池からの登山ルート

松尾池から百々ヶ峰山頂までは、約1時間程度で登ることができます。東海自然歩道の一部にもなっているルートで、渓流沿いを歩く気持ちの良いコースです。

主な登山ルートには以下のものがあります。

  • 萩の滝ルート:松尾池から萩の滝を経由して山頂へ。渓流沿いの涼しいコース
  • 管理車道ルート:比較的緩やかで歩きやすい。初心者におすすめ
  • 三田洞キャンプ場ルート:反対側からのアプローチ。山頂で合流できる
  • 権現山ルート:やや健脚向け。縦走を楽しみたい方に

注意:松尾池直登ルートは落石のため通行禁止となっています。松尾池から登る場合は、萩の滝を経由するルートを利用してくださいね。案内板をよく確認して、安全なルートを選びましょう。

ながら川ふれあいの森

松尾池周辺一帯は「ながら川ふれあいの森」として整備されています。管理区域は233ヘクタールもあり、約20kmの遊歩道と約8kmの管理道が整備されているんですよ。

自然観察、森林浴、ハイキング、キャンプなど、様々なアウトドア活動が楽しめます。年齢や体力に合わせたコースが用意されているので、小さなお子さん連れのご家族にもおすすめです。

四季の森センターという管理施設もあり、森の情報を得たり、休憩したりすることができます。キャンプ場も併設されているので、自然の中で一泊して、朝から野鳥観察を楽しむのも良いですね。

松尾池へのアクセス・駐車場情報

松尾池への行き方を詳しくご紹介します。初めて訪れる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

公共交通機関でのアクセス

JR岐阜駅または名鉄岐阜駅からバスを利用するのが便利です。

出発地 乗り場 行き先
JR岐阜駅 13番乗り場 N32岩井山かさ神・N33三輪釈迦前行き
名鉄岐阜駅 4番乗り場 N32岩井山かさ神・N33三輪釈迦前行き

「中川原」バス停で下車し、徒歩約15分で松尾池に到着します。バスの所要時間は約20分、運賃は片道320〜360円程度です。バスの運行間隔は約50分毎なので、時刻表を事前に確認しておくと安心ですよ。

バス停から松尾池までは、住宅街を抜けて山の方へ歩いていきます。途中、案内看板が出ているので、迷うことはないと思いますが、不安な方はスマートフォンの地図アプリを活用してくださいね。

車でのアクセス

車で訪れる場合のルートをご紹介します。

  1. 国道156号から県道77号へ入る
  2. 鵜飼い大橋北交差点を右折
  3. 川沿いに約5分進む
  4. 「岩舟荘」の看板を目印に左折
  5. 約5分で松尾池入口に到着

県道94号線を関市側から向かう場合は、途中で右折して細い道に入ります。道幅が狭くすれ違いが難しい箇所もありますが、交通量は少ないので落ち着いて運転すれば大丈夫ですよ。

カーナビを利用する場合は、「松尾池」または「岩舟荘」で検索すると見つかりやすいです。スマートフォンの地図アプリでも問題なくナビゲーションできますよ。

駐車場情報

松尾池周辺には数か所の駐車スペースがあります。

  • 松尾池直近のスペース:約4〜5台程度
  • 登山口付近の駐車場:約10台程度
  • 駐車料金:無料

紅葉シーズンや休日は駐車場が混雑することがあります。早めの到着をおすすめしますよ。また、公式には「駐車場なし」と記載されているサイトもありますので、混雑時は公共交通機関の利用も検討してみてくださいね。

駐車スペースは舗装されていない場所もあるので、雨の後はぬかるんでいることも。汚れても良い靴で訪れるか、長靴を車に積んでおくと安心です。

周辺施設

松尾池周辺にはトイレが設置されています。ただし、売店やコンビニなどはありませんので、飲み物や軽食は事前に用意しておくと良いでしょう。最寄りのコンビニは車で5〜10分程度の場所にあります。

松尾池を訪れる際の注意点とマナー

松尾池を気持ちよく楽しむために、いくつかの注意点とマナーをお伝えしますね。

野鳥観察のマナー

  • 静かに観察する:大きな声や急な動きは野鳥を驚かせてしまいます。ゆっくり動いて、小声で話すようにしましょう
  • エサやりは控える:以前は行われていましたが、現在は生態系保護のため控えましょう。人からエサをもらうことに慣れると、野鳥本来の生態が乱れてしまいます
  • 適度な距離を保つ:近づきすぎると野鳥にストレスを与えます。望遠レンズや双眼鏡を使って、離れた場所から観察しましょう
  • ルールを守って撮影:三脚使用時は他の観察者の邪魔にならないよう配慮しましょう。フラッシュ撮影は野鳥を驚かせるので厳禁です
  • 巣に近づかない:繁殖期に巣に近づくと、親鳥が巣を放棄してしまうことがあります

服装と持ち物

松尾池周辺は自然豊かな場所なので、歩きやすい靴を履いていきましょう。萩の滝まで行く場合は、スニーカー以上のしっかりした靴がおすすめです。

季節に応じた服装も大切です。夏は虫除けスプレー、冬は防寒対策をしっかりと。また、急な天候の変化に備えて、雨具も持っておくと安心ですよ。

持ち物チェックリストとして、以下を参考にしてくださいね。

  • 双眼鏡(野鳥観察用)
  • カメラ(撮影したい場合)
  • 飲み物・軽食
  • 虫除けスプレー(夏季)
  • 日焼け止め
  • 雨具
  • タオル
  • ゴミ袋

安全面での注意

  • 登山道の一部は通行禁止の箇所があります。案内板をよく確認してください
  • 渓流沿いは滑りやすいので足元に注意しましょう
  • 夏場はマムシやスズメバチに注意が必要です。見かけても近づかず、静かに離れましょう
  • 携帯電話の電波が届きにくい場所もあります。単独行動は避け、できれば複数人で訪れましょう
  • 天候が急変することもあるので、雷の音が聞こえたら早めに下山してください

まとめ:松尾池で岐阜の自然を満喫しよう

ここまで、松尾池の魅力についてたっぷりとご紹介してきました。最後に、この記事の内容をまとめておきますね。

松尾池は、明治時代にオランダ人技師・ヨハネス・デ・レーケの指導で造られた農業用ため池が、今では岐阜市を代表する自然スポットとして多くの人に愛されている場所です。「ぎふ水と緑の環境百選」や「ぎふ三十六景」に選定された美しい景観は、一見の価値があります。池の畔には白川郷から移築された合掌造りの建物もあり、どこか懐かしい日本の原風景を感じさせてくれますよ。

野鳥観察スポットとしては、オシドリ、カワセミ、ヤマガラ、シジュウカラなど、様々な野鳥に出会えるのが魅力。特に秋から冬にかけては、バードウォッチングのベストシーズンです。警戒心が強い野鳥もいますので、双眼鏡や望遠レンズを持参して、静かにじっくり観察を楽しんでくださいね。松尾池のカワセミは比較的人に慣れていて、魚を捕る瞬間を間近で見られることもありますよ。

紅葉の名所としても知られる松尾池は、11月中旬から下旬が見頃。水面に映る紅葉の美しさは、写真好きの方にはたまらないシチュエーションですよ。合掌造りの建物と紅葉を一緒に撮影すれば、岐阜らしい風情ある一枚が撮れること間違いなしです。風のない朝に訪れると、池の水面が鏡のようになって、紅葉のリフレクションを楽しめます。

池から徒歩数分の場所にある萩の滝は、「岐阜県の名水50選」に選定された名水スポット。岩舟渓谷の美しい渓流と滝の景観は、マイナスイオンをたっぷり浴びてリフレッシュするのにぴったりの場所です。岐阜市内で常時見られる唯一の自然の滝として、貴重な存在でもあります。松尾池を訪れたら、ぜひ足を延ばしてみてくださいね。

さらに、岐阜市最高峰の百々ヶ峰への登山口としても利用できるので、ハイキング好きの方にもおすすめ。山頂からは長良川や金華山、濃尾平野の絶景を楽しめますよ。約1時間で登れる初心者向けの山なので、登山デビューにもぴったりです。

2025年6月に耐震工事が完了し、以前の美しい姿を取り戻した松尾池。2026年の今、まさに訪れるのに絶好のタイミングと言えるでしょう。約6年もの工事期間を経て復活した野鳥の楽園に、カワセミやオシドリが戻ってきています。工事期間中に訪問を控えていた方も、ぜひこの機会に足を運んでみてくださいね。

アクセスはJR岐阜駅または名鉄岐阜駅からバスで約20分、「中川原」下車徒歩約15分。車の場合は無料の駐車スペースがありますが、紅葉シーズンは混雑するので早めの到着がおすすめです。岐阜駅から車で約30分という好立地にありながら、これほど豊かな自然に触れられる場所はなかなかありません。

野鳥観察のマナーを守り、自然を大切にしながら、松尾池の魅力を存分に楽しんでください。エサやりは控え、静かに観察することで、野鳥たちの自然な姿を見ることができますよ。きっと、日常の喧騒を忘れて、心安らぐひとときを過ごせるはずです。

週末のお出かけや、ちょっとしたリフレッシュにぴったりの松尾池。春の桜、夏の新緑と森林浴、秋の紅葉と野鳥、冬のバードウォッチングと、一年を通じて様々な楽しみ方ができます。ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。岐阜の隠れた自然の宝庫で、素敵な思い出を作ってくださいね。

松尾池 公式リンク・関連情報

岐阜県観光公式サイト「岐阜の旅ガイド」松尾池ページ
https://www.kankou-gifu.jp/spot/detail_4260.html

岐阜市観光コンベンション協会 松尾池ページ
https://www.gifucvb.or.jp/sightseeing/detail_kankou.php?eid=00018

岐阜市公式サイト 松尾池の耐震工事について
https://www.city.gifu.lg.jp/business/nougyou/1020281/1005960.html

岐阜市公式サイト 岐阜市の名水について
https://www.city.gifu.lg.jp/kurashi/kankyo/1003013/1003063/1003064.html

ながら川ふれあいの森 公式サイト
https://fureainomori.jp/

日本野鳥の会 岐阜
https://gifubird.sakura.ne.jp/

Googleマップで松尾池を見る
https://www.google.com/maps/search/?api=1&query=松尾池+岐阜市

Googleマップで萩の滝を見る
https://www.google.com/maps/search/?api=1&query=萩の滝+岐阜市

Googleマップでながら川ふれあいの森を見る
https://www.google.com/maps/search/?api=1&query=ながら川ふれあいの森

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この記事を書いた人

岐阜ナビ編集部は、岐阜の地名・言葉・文化・観光地に関する「なぜ?」を、調べ物ベースでわかりやすくまとめる情報サイトです。体験談や感想ではなく、意味や背景を丁寧に解説することを大切にしています。岐阜について知りたい方の疑問を、1ページで解決することを目指しています。

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