坂内の展望台と絶景スポット|揖斐川町の秘境・夜叉ヶ池の大自然ガイド

坂内の展望台と絶景スポット

「坂内の展望台ってどんな場所なの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。坂内(さかうち)は岐阜県揖斐郡揖斐川町の旧坂内村エリアに位置する、山々に囲まれた自然豊かな地域です。岐阜県と滋賀県・福井県の県境に近いこのエリアには、標高の高い山々や渓谷が広がっており、展望台や登山道からは雄大な山岳風景を一望することができます。特に**夜叉ヶ池**(やしゃがいけ)への登山道から眺める景色や、坂内川の渓谷美、冬の豪雪地帯ならではの雪景色など、坂内ならではの絶景スポットが点在しています。この記事では、坂内エリアの展望台や絶景ポイント、夜叉ヶ池の魅力、アクセス方法まで詳しく解説していきます。

  • 坂内は揖斐川町の山間部に位置する自然豊かなエリア
  • 夜叉ヶ池への登山道からは山々の絶景パノラマが楽しめる
  • 日本有数の豪雪地帯として冬の雪景色も見どころ
  • 道の駅「夜叉ヶ池の里さかうち」を拠点に自然を満喫できる
目次

坂内エリアの展望台と絶景ポイント

坂内とはどんな場所か

坂内(さかうち)は、岐阜県揖斐郡揖斐川町の北西部に位置する山間のエリアです。かつては独立した**坂内村**(さかうちむら)として存在していましたが、2005年の市町村合併により揖斐川町の一部となりました。岐阜県と滋賀県・福井県の県境に近く、標高1,000メートルを超える山々に三方を囲まれた地形は、まさに「秘境」と呼ぶにふさわしい環境です。坂内川(揖斐川の支流)が地域の中央を流れ、渓谷沿いには集落が点在しています。日本有数の**豪雪地帯**としても知られており、冬には数メートルの積雪に覆われることもあります。この厳しい自然環境が、手つかずの大自然と美しい景観を守り続けてきたのです。総面積の約97%が山林で占められており、人の営みと大自然が隣り合わせに共存する独特の景観が広がっています。坂内エリアは四季を通じてさまざまな表情を見せ、訪れる人々に感動を与えてくれるスポットです。人口が少なく観光地としての開発もほとんど進んでいないため、ありのままの自然を体感できる貴重な場所として、近年ではアウトドア愛好家や写真家からの注目が高まっています。

山々に囲まれた渓谷からの眺望

坂内エリアの魅力のひとつは、山々に囲まれた**渓谷からの雄大な眺望**です。坂内川沿いの道路を走っていると、両側に急峻な山々がそびえ立ち、その間を清流が流れる美しい景色が続きます。特に国道303号線沿いには、車を停めて景色を楽しめるビューポイントがいくつか存在しています。新緑の時期には山々が鮮やかな緑に覆われ、清流の透明な水面との組み合わせが美しい風景を作り出します。秋には紅葉が渓谷を赤や黄色に染め上げ、冬は一面の雪景色が広がります。標高の高い場所からは周囲の山々の稜線が連なる壮大なパノラマを楽しむことができ、岐阜県内の他のエリアでは見られないスケールの大きな山岳風景が広がっています。人の手が入っていない原生的な森林が残されている場所も多く、その自然の豊かさに圧倒されることでしょう。渓谷の中には小さな滝や淵が点在しており、水辺の景色も見どころのひとつとなっています。野生動物の痕跡を見かけることもあり、自然との距離の近さを実感できるエリアです。

夜叉ヶ池登山道からの絶景パノラマ

坂内エリアで最も有名な展望スポットのひとつが、**夜叉ヶ池**(やしゃがいけ)への登山道から眺める山岳パノラマです。夜叉ヶ池は標高約1,100メートルの稜線上にある神秘的な池であり、登山口から山頂部に至るまでの道中で素晴らしい景色を楽しむことができます。登山道が稜線に出る付近からは、揖斐川流域の山々が幾重にも重なる雄大な眺望が開けます。晴れた日には遠方の山々まで見渡すことができ、標高1,000メートルを超える高所からの景色は日常では味わえないスケール感があります。登山口から夜叉ヶ池までの所要時間は片道約1時間40分で、よく整備された登山道であるため、トレッキングシューズを準備すれば初心者でも挑戦可能なコースです。山頂部での展望と神秘的な池の姿は、登りの苦労を忘れさせてくれるほどの感動を与えてくれるでしょう。なお、稜線上では風が強く吹くことがあるため、防風対策として上着を一枚余分に持参しておくと快適に展望を楽しめます。

坂内川沿いの展望ドライブコース

坂内エリアを訪れる際のドライブコースとして人気なのが、**坂内川沿いを走る国道303号線**のルートです。揖斐川町の中心部から坂内方面に向かうこの道は、渓谷に沿って蛇行しながら山深い奥地へと進んでいきます。道路沿いには車を停められるスペースが随所にあり、渓谷の景色を撮影したり、清流の音に耳を傾けたりすることができます。特に春の新緑と秋の紅葉のシーズンは、ドライブの醍醐味を存分に味わえる季節です。道路のカーブを曲がるたびに異なる景色が現れ、同じ道でありながら飽きることのない変化に富んだドライブを楽しめるのが坂内ルートの魅力です。ただし、冬季は積雪により通行止めとなる区間もあるため、冬に訪れる場合は事前に道路情報を確認しておくことが重要です。

星空観察スポットとしての坂内

坂内エリアは、夜の展望スポットとしても注目されています。人工的な光が少ない山間部であるため、**星空の美しさ**は格別です。周辺の揖斐川町エリアは星空観察の名所としても知られており、天文愛好家が集まるスポットとなっています。特に夏から秋にかけての晴れた夜には、天の川が肉眼で確認できるほどの満天の星空が広がります。都市部では決して見ることのできない星の数の多さに、初めて訪れた人は驚くことでしょう。坂内の標高の高い場所では空気も澄んでおり、星空観察には理想的な条件が整っています。道の駅「夜叉ヶ池の里さかうち」の周辺は比較的アクセスしやすい星空観察ポイントのひとつです。天体望遠鏡や双眼鏡を持参すれば、より深い宇宙の世界を楽しむことができるでしょう。なお、夜間は気温が急激に下がることがあるため、防寒着やブランケットなどの準備をしっかり整えてから星空観察に出かけることをおすすめします。

夜叉ヶ池の神秘と伝説

標高1,100メートルの神秘的な池

**夜叉ヶ池**は、坂内エリアの最大の見どころのひとつであり、標高約**1,100メートル**の山の稜線上に位置する神秘的な池です。岐阜県と福井県の県境にまたがるこの池は、古来より水が涸れたことがないと言われており、その不思議な存在は多くの人々の好奇心を刺激してきました。池の成因は、数十万年前に起きた地滑りによってできた窪地に雨水や周辺の山からの伏流水が溜まったものと考えられています。池の周囲は原生林に覆われており、手つかずの自然環境が保たれています。池の水面は天候や光の加減によって色を変え、深い碧色から神秘的な翡翠色まで、さまざまな表情を見せてくれます。池の面積は約7,000平方メートル、水深は最大約7.8メートルとされており、山上の池としてはかなりの規模を持っています。山の稜線上にひっそりと存在する池の姿は、まるで天空に浮かぶ鏡のようです。

雨乞い伝説と夜叉姫の物語

夜叉ヶ池には古くから**雨乞い伝説**が伝わっています。この地に伝わる物語によると、かつてこの地域が大干ばつに見舞われた際、一人の美しい娘が池に住む龍神に雨を乞い、その代わりに自らが池の主(龍神の妻)となったとされています。この娘が「夜叉姫」であり、池の名前の由来となりました。夜叉姫は龍神と結ばれた後も村人たちのために雨を降らせ続けたという感動的な物語は、地域の人々によって語り継がれています。この伝説は泉鏡花の戯曲『夜叉ヶ池』の題材にもなっており、文学作品としても広く知られています。古来より水は農業を営む人々にとって命の源であり、雨乞いの伝説は人々の水への祈りと自然への畏敬の念を今に伝えるものと言えるでしょう。

📜 歴史メモ

夜叉ヶ池の雨乞い伝説は、明治の文豪・泉鏡花が戯曲『夜叉ヶ池』(1913年発表)として文学作品に昇華しました。龍神に嫁いだ夜叉姫の物語は日本の口承文学の代表的な作品のひとつであり、現在も演劇として上演されることがあります。

天然記念物ヤシャゲンゴロウの生息地

夜叉ヶ池は、**ヤシャゲンゴロウ**という天然記念物の水生昆虫が生息する貴重な場所としても知られています。ヤシャゲンゴロウは夜叉ヶ池にのみ生息する固有種(夜叉ヶ池にちなんでこの名がつけられました)であり、その希少性から国の天然記念物に指定されています。標高1,100メートルの高所にある隔離された水域に独自の進化を遂げた生物が生息しているという事実は、夜叉ヶ池の生態学的な価値の高さを物語っています。また、池の周辺にはブナやシャクナゲ、カエデ、ナナカマドなどの豊かな植生が広がっており、多様な動植物の生息環境となっています。夜叉ヶ池を訪れる際には、こうした貴重な自然環境を損なわないよう、登山道以外の場所に立ち入らない、ゴミを持ち帰るなどのマナーを守ることが大切です。

夜叉ヶ池への登山ルートと注意点

夜叉ヶ池への登山は、坂内エリアの登山口からスタートします。登山口から夜叉ヶ池までの所要時間は片道約**1時間40分**で、標高差は約500メートルほどです。登山道はよく整備されているため初心者でも挑戦可能ですが、一部に急な岩場やロープを使う箇所もあるため、トレッキングシューズや手袋の準備が必要です。林道の開通期間は例年**6月上旬から11月中旬**までで、冬季は積雪のため通行止めとなります。登山を計画する際は、最新の道路情報と天気予報を必ず確認してから出発しましょう。山の天気は変わりやすいため、雨具の準備も忘れずに行いたいところです。なお、夜叉ヶ池周辺は災害復旧工事のため通行止めとなっている場合もあるため、揖斐川町の公式情報を事前に確認することが重要です。

豪雪地帯としての坂内の魅力

日本有数の豪雪地帯

坂内エリアは、岐阜県内でも特に積雪量が多い**豪雪地帯**として知られています。日本海に比較的近い位置にあるため、冬の季節風が山々にぶつかって大量の雪を降らせるのです。かつての坂内村は豪雪地帯対策特別措置法に基づく豪雪地帯に指定されており、冬には数メートルの積雪に見舞われることもあります。この厳しい冬の環境が、坂内の自然環境を原始的な姿のまま保つ一因ともなっています。豪雪地帯ならではの冬景色は、雪に覆われた山々と渓谷が銀世界を作り出す壮大なもので、春から秋とはまったく異なる美しさがあります。雪深い環境は生活面では厳しいものがありますが、その分だけ手つかずの自然が守られてきたのです。過去には坂内村で積雪が5メートルを超える記録も残されており、日本でも有数の多雪地域として気象学的にも注目される存在です。

冬の雪景色展望スポット

冬の坂内エリアは、豪雪地帯ならではの**雪景色の展望**が楽しめる季節です。国道303号線沿いから見える雪に覆われた山々や、雪化粧をした渓谷の風景は、他の季節では見ることのできない圧倒的な美しさがあります。ただし、冬季は道路の通行止めや積雪による移動の制限がある場合が多いため、訪問の際は十分な注意が必要です。道路脇から望む雪に覆われた集落の風景は、日本の原風景を思わせる趣があり、写真撮影のスポットとしても人気を集めています。スタッドレスタイヤやタイヤチェーンの装着は必須であり、除雪状況によっては通行できない区間もあります。安全を確保した上での冬のドライブは、雪国ならではの非日常的な景色を楽しむ特別な体験となるでしょう。道の駅「夜叉ヶ池の里さかうち」は冬季も営業している日がありますので、暖かい室内から雪景色を眺めながら地元の名物を味わうという楽しみ方もおすすめです。

豪雪が育んだ清流と生態系

坂内エリアの豪雪は、春の雪解け水となって坂内川をはじめとする河川を潤し、豊かな**清流**を生み出しています。冬に積もった大量の雪が春から夏にかけてゆっくりと溶け出すことで、年間を通じて安定した水量が保たれ、清らかな水が流れ続けるのです。この清流は鮎をはじめとする渓流魚の生息環境を支えており、坂内川は良質な鮎が獲れる川として地元で知られています。また、豊富な水は山々の豊かな森林を育み、多様な動植物の生息環境を支えています。ブナやミズナラなどの落葉広葉樹の森は、豪雪に耐えうる強靭な樹木で構成されており、その原生的な姿は貴重な自然環境として保全されています。イワナやアマゴといった渓流魚も清流に多く生息しており、渓流釣りの穴場としても釣り人に密かに親しまれています。豪雪という厳しい条件が、結果として坂内の豊かな自然を守り育ててきたと言えるでしょう。

雪国の暮らしと文化

坂内エリアの豪雪は、地域の暮らしと文化にも大きな影響を与えてきました。冬の間は積雪により外部との往来が困難になることもあったため、自給自足的な生活様式が発達し、保存食の文化や雪囲いなどの雪国ならではの建築技術が伝承されてきました。また、豪雪地帯の厳しい環境は住民同士の助け合いの精神を育み、地域コミュニティの結束力を強めてきた側面もあります。近年は鹿肉を使った**ジビエ料理**が坂内の新しい名物として注目を集めており、道の駅「夜叉ヶ池の里さかうち」では鹿肉を使った商品が数多く販売されています。自然の恵みを活かした食文化は、この地域ならではの魅力として多くの訪問者を惹きつけています。坂内の集落には古い民家や石垣が残されており、雪国の山村風景を散策しながら楽しむこともできます。

道の駅「夜叉ヶ池の里さかうち」の楽しみ方

坂内観光の拠点となる道の駅

坂内エリアを訪れる際の拠点として便利なのが、**道の駅「夜叉ヶ池の里さかうち」**です。所在地は岐阜県揖斐郡揖斐川町坂内広瀬306番地で、国道303号線沿いに位置しています。営業時間は午前9時から午後5時まで、定休日は水曜日となっています。ドライブの途中で休憩を取りながら、坂内エリアの観光情報を得ることができます。施設内にはトイレや駐車場が整備されているため、夜叉ヶ池への登山前の準備拠点としても活用できます。周囲は山々と清流に囲まれた美しい環境にあり、道の駅自体が自然に包まれたスポットとなっています。坂内エリアの観光パンフレットなども入手できるため、訪問の際はまずこちらに立ち寄ることをおすすめします。駐車場は普通車約30台分のスペースがあり、大型車の駐車も可能です。

地元の特産品とジビエグルメ

道の駅「夜叉ヶ池の里さかうち」では、坂内エリアの**特産品**や**ジビエグルメ**を楽しむことができます。特に注目されているのが、坂内産の**鹿肉**を使ったジビエ商品です。鹿肉のジャーキーやソーセージ、レトルトカレーなど、バラエティに富んだ加工品が販売されており、お土産としても人気があります。食堂ではジビエ料理を提供するメニューもあり、新鮮な鹿肉を使った料理をその場で味わうことができます。また、坂内川で獲れた鮎の加工品や、地元で採れた山菜の漬物なども販売されています。山深い坂内ならではの食文化に触れることができる道の駅は、グルメの面からも訪れる価値のあるスポットです。

💡 知って得する豆知識
坂内エリアでは、増えすぎた野生の鹿が森林の樹皮を食べて木を枯らしてしまう「獣害」が問題となっていました。そこで、捕獲した鹿をジビエ(野生鳥獣の肉)として活用する取り組みが進められ、道の駅での販売にもつながっています。地域の課題を食文化の魅力に転換した好事例として注目されています。

坂内やなで楽しむ鮎料理

坂内エリアの食の楽しみとして見逃せないのが、**坂内やな**での鮎料理です。坂内やなは坂内川に設けられた簗(やな)で、夏から秋にかけて営業しています。簗とは川に竹や木で作った仕掛けを設置して鮎を捕獲する伝統的な漁法であり、坂内川の清流で育った天然鮎は身が引き締まり、格別の味わいがあります。坂内やなでは、捕れたての鮎を塩焼きや甘露煮、鮎飯などさまざまな調理法で楽しむことができます。川のせせらぎを聞きながら、山々に囲まれた大自然の中で食べる鮎料理は、都会では味わえない贅沢なひとときです。鮎の塩焼きは頭から尻尾まで丸ごと食べられるのが坂内産の天然鮎ならではの醍醐味であり、ほろ苦い内臓の風味も絶品です。坂内の展望スポット巡りと合わせて、鮎料理のランチを計画に組み込むとより充実した一日になるでしょう。

坂内エリアの四季の楽しみ方

春の新緑と山桜の風景

坂内エリアの春は、標高が高いため平野部よりやや遅く訪れます。4月下旬から5月にかけて、山々が淡い緑色に染まる新緑の季節を迎え、坂内川沿いの渓谷が鮮やかな緑に包まれます。山桜も平野部より遅れて咲くため、都市部で花見シーズンが終わった後にも桜を楽しめるのがこのエリアの特徴です。雪解け水で水量を増した坂内川は勢いよく流れ、渓谷の岩を洗う清流の音が春の訪れを告げます。この時期は登山やハイキングに最適な気候であり、夜叉ヶ池への林道が開通するのもこの頃です。冬の静寂から目覚めた山々が生命力に溢れる春の坂内は、訪れる人を清々しい気持ちにさせてくれるでしょう。

夏の涼と渓流釣りの季節

夏の坂内エリアは、標高の高さと渓谷の涼風により、平野部と比べて涼しい環境が魅力です。坂内川の清流が作り出す渓谷は天然のクーラーのような涼しさを感じさせてくれ、避暑地としての価値があります。夏は渓流釣りのシーズンでもあり、坂内川では鮎やイワナ、アマゴなどの渓流魚を狙う釣り人の姿が見られます。また、坂内やなの営業も始まるため、鮎料理を目当てに訪れる観光客も増える時期です。夜叉ヶ池への登山も夏が適期のひとつで、高山植物が咲く山中を歩く爽快なハイキングが楽しめます。ただし、山間部特有の急な天候変化には注意が必要で、午後からの雷雨に備えて早朝に出発するのが望ましいでしょう。

秋の紅葉と展望台からの絶景

坂内エリアの秋は、**紅葉**が山々を赤や黄色に染め上げ、一年で最も美しい景色が楽しめる季節です。標高の高い山頂部から徐々に紅葉が下りてくるため、10月上旬から11月中旬にかけて長い期間紅葉を楽しむことができます。夜叉ヶ池周辺の紅葉は特に見事で、ブナやカエデ、ナナカマドが色づく山中を歩く登山は格別の体験です。渓谷沿いの道路からも紅葉を楽しむことができ、紅葉に染まった山と清流のコントラストは写真愛好家にとっても見逃せない被写体となるでしょう。秋はキノコや山の実りの季節でもあり、道の駅では秋の味覚を使った商品が並びます。朝晩の冷え込みが増す時期に見られる朝霧が渓谷を覆う幻想的な光景も、秋の坂内でしか出会えない特別な風景です。

冬の銀世界と静寂の美

冬の坂内エリアは一面の雪に覆われ、**銀世界**が広がります。日本有数の豪雪地帯であるこの地域は、冬には数メートルの積雪に見舞われることもあり、山々と渓谷がすべて白い雪で包まれる壮大な風景が出現します。音を吸収する雪に包まれた冬の坂内は、驚くほどの静寂に包まれており、その静けさの中に自然の厳粛さを感じることができます。ただし、冬季は道路の通行止めやアクセスの制限がある場合が多いため、訪問の際は事前に道路情報を確認し、十分な冬の装備を整える必要があります。雪に閉ざされた坂内の冬は厳しいものですが、その厳しさの中にこそ、他では見ることのできない純白の美しさがあるのです。

坂内エリアへのアクセスと注意事項

車でのアクセス方法

坂内エリアへのアクセスは車が基本となります。**名神高速道路の大垣インターチェンジ**から国道417号線を北上し、揖斐川町の中心部を経由して国道303号線を西に進むと坂内エリアに到着します。大垣インターチェンジからの所要時間は約1時間30分程度です。また、**北陸自動車道の木之本インターチェンジ**(滋賀県)から国道303号線を東に進むルートもあり、こちらは関西方面からのアクセスに便利です。道の駅「夜叉ヶ池の里さかうち」には駐車場が完備されているため、ここを拠点に坂内エリアを巡るのがおすすめです。山間部の道路は幅員が狭い箇所もあるため、速度を控えめにした安全運転を心がけましょう。対向車とのすれ違いが困難な区間では待避所を活用しながら、余裕を持った運転を意識することが大切です。

冬季のアクセスと安全対策

坂内エリアは豪雪地帯であるため、**冬季のアクセス**には特別な注意が必要です。12月から3月にかけては道路に積雪がある場合が多く、スタッドレスタイヤの装着は必須です。状況によってはタイヤチェーンも必要となります。また、国道303号線の一部区間は冬季通行止めとなることがあるため、出発前に揖斐川町の公式サイトや道路情報で最新の状況を確認してください。夜叉ヶ池への林道は冬季閉鎖され、例年6月上旬から11月中旬までの開通です。冬の坂内は美しい雪景色が魅力ですが、安全を最優先に計画を立てることが重要です。万が一のスリップや立ち往生に備えて、毛布や非常食、携帯電話の予備バッテリーなどを車内に常備しておくと安心です。

公共交通機関でのアクセス

坂内エリアへの公共交通機関でのアクセスは、利用可能な交通手段が限られているのが現状です。最寄りの鉄道駅は養老鉄道の揖斐駅ですが、揖斐駅から坂内エリアまでは直通の公共バスがなく、車での移動が基本となります。揖斐川町内のコミュニティバスが一部運行されている場合もありますが、便数が非常に限られており、観光利用には適していないことが多いです。そのため、坂内エリアを訪れる際は基本的に車での移動をおすすめします。レンタカーを利用する場合は、大垣駅や岐阜駅の周辺にあるレンタカー店舗で車を借りて向かうのが便利です。公共交通機関で揖斐川町まで来てからタクシーを利用するという選択肢もありますが、長距離のタクシー移動となるため費用がかさみます。タクシー利用の場合は片道1万円以上の料金を見込んでおく必要があるでしょう。

訪問の際の持ち物と準備

坂内エリアを訪れる際には、いくつかの準備をしておくと安心です。まず、山間部であるため携帯電話の電波が届きにくい場所もあることを念頭に置いておきましょう。地図やガイドブックを事前にダウンロードしておくか、紙の地図を用意しておくと便利です。飲食物は現地で入手できる場所が限られるため、水や軽食を持参しておくことをおすすめします。夜叉ヶ池への登山を計画している場合は、トレッキングシューズ、雨具、防寒着、水、行動食などの登山の基本装備を忘れずに準備しましょう。夏場でも山中は気温が低くなることがあるため、上着を一枚余分に持っていくと安心です。虫よけスプレーや日焼け止めクリームも忘れずに持参しましょう。

まとめ

坂内エリアは、岐阜県揖斐川町の山間部に位置する自然豊かな秘境であり、展望台や登山道からの雄大な山岳風景が楽しめるスポットです。夜叉ヶ池の神秘的な姿、豪雪地帯ならではの四季の変化、そして清流が育む食文化など、坂内ならではの魅力が詰まっています。この記事の内容を振り返りましょう。

  • 坂内は揖斐川町北西部の旧坂内村エリアで、岐阜・滋賀・福井の県境に近い山間の秘境
  • 夜叉ヶ池(標高1,100m)への登山道からは山々の雄大なパノラマが楽しめる
  • 夜叉ヶ池には雨乞い伝説が伝わり、天然記念物ヤシャゲンゴロウが生息する
  • 日本有数の豪雪地帯であり、冬の銀世界は圧倒的な美しさを見せる
  • 道の駅「夜叉ヶ池の里さかうち」では鹿肉のジビエや地元の特産品を楽しめる
  • 大垣ICから車で約1時間30分、冬季は道路状況の事前確認が必須

坂内エリアは、岐阜県の中でも特に自然が色濃く残された場所であり、展望台や稜線からの景色は訪れる人に深い感動を与えてくれます。夜叉姫の伝説が伝わる神秘の池を目指して山を登り、雄大な山岳風景を眺める体験は、日常では得られない特別な時間となるでしょう。ぜひ一度、岐阜の秘境・坂内を訪れてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

岐阜ナビ編集部は、岐阜の地名・言葉・文化・観光地に関する「なぜ?」を、調べ物ベースでわかりやすくまとめる情報サイトです。体験談や感想ではなく、意味や背景を丁寧に解説することを大切にしています。岐阜について知りたい方の疑問を、1ページで解決することを目指しています。

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