東洋医学では足の裏に体の状態が現れるといわれていますが、腕と足にもそれぞれの状態が現れます。ですから、腕をさわれば足の状態が分かります。
腕と足がどのようにリンクしているかが分かれば、セルフケアもグッとやりやすくなるはずです。
また、自分では触れにくい場所や、けがをして触れられないときでも間接的なケアができます。
今回は腕と足がどのようにリンクしているのかを解説し、自分でケアするときの方法を3つ紹介しています。
腕と足の関係性
腕と足はそれぞれ関係しているというのは、東洋医学の考え方です。この考えにのっとっていえば、腕の状態から足の状態が把握できます。
関係する腕と足の部位 |
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肩甲骨から脇 |
腰からお尻 |
二の腕から肘 |
太ももから膝 |
肘から手首 |
ふくらはぎから足首 |
肩甲骨から脇の部分
肩甲骨から脇の部分と関係しているのは、腰からお尻です。肩甲骨や脇の部分が気になるときは、たいてい腰やお尻の筋肉も固くなっています。
肩や背中が疲れているときは、腰やお尻の筋肉へもアプローチしてみましょう。
二の腕から肘の部分
二の腕から肘の部分で分かるのは、太ももや膝の状態です。肘を動かしにくいと感じるときは、膝まわりへのアプローチも検討してください。
また、肩が疲れていると二の腕が硬くなっていることが多いため、太もものケアも同時に行ってみましょう。
肘から手首の部分
肘から手首の部分で分かるのは、ふくらはぎと足首の状態です。この部分の筋肉が硬くなっていると、腕がだるくなったり手のひらが硬くなったりします。
肘から手首にかけてのケアは、ふくらはぎへのアプローチにもなります。冷えやむくみなどが気になるときに実践してみてください。
自分で触れにくい場所を間接的にケアする
ふくらはぎや太ももなどは自分で触れにくい場所です。ですが、当てはまる腕の部分に触れると間接的なケアができます。腕の代わりに足をケアするのも同様です。
疲れが気になるところを直接ケアできるのが1番ですが、自分では触れにくい場所やけがをして触れられないときに試してみてください。
腕や足を自分でケアする方法
腕や足の状態をセルフチェックしたら、ケアも行ってみましょう。自分でできるケアとして挙げられるのは3つです。
もむ(さする)
自分の手で、気になる部分をもんだりさすったりします。もむときは人差し指から小指の指先を使います。さするときは手のひらの下部を使ってください。
もむ動作がやりにくいときは、手のひらを使ってさすってみましょう。力加減は「痛いけれど気持ちいい」くらいで行います。
指先を使うときは親指を動かさず、4本の指で円を描くように動かします。指先が使いにくいときは親指の腹を使ってください。手のひらでケアするときも動きは同じです。
ストレッチ
腕や足で硬い部分があれば、その部分へアプローチできるストレッチもおすすめです。ストレッチの注意点は3つあります。
- 呼吸を止めない
- 無理をしない
- 左右とも行う
また、体調がいつもと違うときは無理をせずに休みましょう。
以下の記事でストレッチを紹介しているので参考にしてください。

バランスボール
バランスボールは、公的機関や企業でも椅子の代わりに導入されています。
バランスボールを使うと無理なく自然にストレッチできるため、1人でストレッチしにくいときはおすすめです。
バランスボールを使ったストレッチとして、以下の記事を参考にしてください。

セルフチェックとケアで心身をリフレッシュ
腕と足の状態には関係性があると東洋医学では考えられています。ですから、直接その部分に触れられないときでも間接的なケアができます。
ケアは自分の手を使うかストレッチするのが手軽です。ストレッチで体を伸ばしにくいときはバランスボールを使ってください。
自分の体の状態をチェックしてケアできれば、ちょっとしたすきま時間に気分転換できます。また、家族をケアできればコミュニケーションがはずむでしょう。
セルフケアは、自分自身だけではなく大切な人を愛することにもつながります。
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