奥の細道むすびの地 記念館


 奥の細道と聞くと、「松尾芭蕉」、「俳句」、「蛤のふたみにわかれ行秋ぞ」を思い浮かべる人が多いですね。大垣市は、松尾芭蕉が奥の細道の旅を終えた場所、そして旅を締めくくる俳句を詠んだ場所としても有名です。

 奥の細道むずびの地 記念館は、松尾芭蕉が「奥の細道紀行」を終えた場所として、2012年(平成24年)4月にオープンしました。設立された場所は、芭蕉と親交のあった俳人である谷木因の邸跡に建設されました。館長は、全国俳句相撲の審査員である俳人の薫まどか氏が務めています。オープンして数年なので、館内外はとても美しいです。

【アクセス】

 自家用車でお越しの際は、最寄りのインターチェンジは名神高速道路大垣インターチェンジで下車します。国道258号線を北上し、禾森交差点で左折し、国道18号線を走ります。水門川を過ぎたら、記念館があります。インターチェンジからは約20分程度で到着します。
 公共交通機関でお越しの際は、JR大垣駅で下車し、南口へ出ます。そこから駅前通りを南方向へ徒歩約20分程度で到着します。徒歩でない場合は、大垣駅前からバスがでており、「奥の細道むすびの地記念館前」で下車後、すぐに到着します。

【入館料金・駐車場代金など】
 
 入館料金は大人300円、18歳未満は無料です。奥の細道むすびの地記念館駐車場代金は無料です。専用駐車場は第一、二とあり、合計で約60台ほどの車を駐車することができます。

 

【営業日・営業時間など】
 
 休館日はなく、年中無休で営業がされています。ただし、年末年始の12月29日から1月3日までは休館とのことです。館内の有料施設である、芭蕉館と先賢館は午前9時から午後5時まで、無料施設である観光・交流館は午前9時から午後9時まで営業がされています。

【 松尾芭蕉の奥の細道について詳しく学べる♪ 】

 芭蕉館では、紀行文「奥の細道」について分かりやすく解説をしてくれています。

徳川幕府が繁栄を極めていた時代に活躍していた、俳人松尾芭蕉は江戸を旅立ち、約5カ月(150日)という月日をかけて全行程約2400キロメートルを旅し、大垣で「奥の細道」紀行を終えます。この旅は、芭蕉にとっても長期間の最大の旅であったと言われています。紀行文というのは、旅行中に体験したことや思ったことを俳句や文章に表し、まとめたものです。
 この芭蕉館では、奥の細道の紀行文について3Dシアターや展示物で分かりやすく解説しています。奥の細道を4つに分けて紹介し、各15分程度の映像で紹介されています。3Dシアターでは、芭蕉が奥の細道で旅した地域の美しい景色やそこで詠んだ俳句を迫力ある映像で紹介されます。映像で紹介されるため、文字を読んで理解することが難しい年代のお子様も分かりやすく理解することができるのではないでしょうか(^-^)
 展示物のコーナーでは、芭蕉の作品や書簡などの資料も分かりやすく展示されています。また、芭蕉と関係があった俳人の紹介などもされています。旅の行程などの地図も展示されており、旅をしながら作品を作成した芭蕉の生き方についても紹介されています(^◇^)
 大垣に関係が深い松尾芭蕉の生き方や人間性、作品について、分かりやすく展示や紹介がされており、どの年代の人も学ぶことができると思いました。

また、芭蕉の俳句は記憶に残りやすいものであるため、俳句の言葉を知っている人も多いことから、それが作られた背景などについても詳しく知ることができますよ♪

【館外にも 面白いものがある♪】

 館内は、松尾芭蕉や奥の細道などについて詳しく学べますが、館外にも面白いものがあります。まず、ついつい顔をはめてしまいたくなるような松尾芭蕉の「顔はめパネル」がありました。大垣にちなんだかわいらしいイラストが使われていて、小さなお子様から大人まで楽しく写真撮影ができますよ♪

 また、水の都大垣にちなんで、「むすびの泉」があり、湧水が流れ出ています。

この水は飲むことができるようで、持ち帰りも良いです。容器があれば、大垣の水を楽しむことができますよ♪
 そして、「大醒榭」という小さな家のようなものが展示されています。

使われている材料が珍しく、大垣市の重要文化財に指定されており、展示がされていますよ♪

 
 松尾芭蕉や奥の細道について深く学ぶことができる、奥の細道むすびの地記念館について紹介しました。大垣に寄られた際は、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。(^-^)v