お千代保稲荷神社について
海津市平田町三郷にあるお千代保稲荷神社。おちょぼさんと呼ばれ親しまれていることから、その名前を耳にしたことがある人も多いでしょう。
お千代保稲荷の歴史は、約一千年前の平安時代に遡ります。八幡太郎源義家(みなもとのよしいえ)の六男である義隆(よしたか)が分家する際、森の姓を授かり、先祖の霊璽(れいじ)と共に宝剣(ほうけん)と義家の肖像画を受け賜わったのが始まりと伝えられます。「千代代々に保っていけ」という言葉から、千代保稲荷神社の名がきています。
その後、今から550年ほど前の文明年間に、義隆の子孫である森八海がこの里を開梱し、義家から伝わる霊璽を祀ったのが神社としての始まりです。ご祭神は、大祖大神(おおみおやのおおかみ)、稲荷大神(いなりおおかみ)、祖神(みおやのかみ)です。
また、古きからの言い伝えで、こちらのお千代保稲荷では朱印帳の記帳はしていません。また、お守りやお札の授与などもしていません。
【 アクセス 】
自家用車でお越しの際の最寄りのインターチェンジは、大垣インターチェンジか羽島インターチェンジです。そこから約20分程度で到着します。また、公共交通機関では、岐阜羽島駅から海津市コミュニティバスが出ているので、それに乗り、「お千代保稲荷」にて下車すると良いです。
【 入場料金・駐車代金など 】
お千代保稲荷の入場料金は必要なく、無料で参拝することができます。駐車場ですが、こちらは無料駐車場が2箇所あります。東大鳥居横駐車馬と南駐車場です。無料の駐車場は大変人気で、駐車台数も少なく、お昼前には埋まってしまうことも多いです。また土日はかなり早い時間に行かないと、ほとんど駐車することができません。
有料の駐車場も設けられていますが、1回300円という料金設定なので、無料のスペースがなければ、有料に停めてもいいかもしれません。
【 営業日・営業時間など 】
お千代保代稲荷の営業日、営業時間などの設定はなく、24時間、年中無休で開かれています。
ただ、お千代保稲荷の行事で夜間も門前の商店街が営業している日はいいですが、それ以外の日は営業していない店舗も多いので、日の出から日の入りまでに行かれる方が歩きやすく安全だと思います。
【 商売繁盛したいなら、毎月月末にこそ 是非参拝を!! 】
お千代保稲荷のご利益として有名なのは、商売繁盛!!これを祈願して、県内だけでなく県外遠方からも参拝する人は多いです。自営業をされている人などの参拝が多いようです。
特に毎月の月末日(晦日)の深夜から翌月の1日にかけての「月越参」では、前月のお礼と翌月のお礼を兼ねて多くの人が参拝をします。この月末日、翌月1日は、境内は勿論のこと、門前の商店街は大勢の人で賑わい、店舗は夜通し営業されています。
また、「おちょぼさん」では、お賽銭を奉納するのではなく、油揚げを奉納します。
社殿の入口近くにお供え用のお神酒や油揚げを売る店があるので、そこで藁(わら)に通された三角の油揚げを購入します。
参拝者はこの油揚げをお供えして、商売繁盛などのお願いごとをします。
奉納台に油揚げがたくさん奉納されている様子は、他の神社ではなかなか見られない風景です。藁を通した油揚げは、1個50円で販売されています。
【 門前では 美味しいグルメがたくさん★★ 】
門前町の両脇には、約110店舗ほどの飲食店、土産屋が軒を連ねています。食事ももちろんですが、軽食も多く、食べ歩きが楽しめますよ♪お千代保稲荷といえば、「味噌カツ」が有名です( ・∇・)1本から購入することができ、店頭で立ち食いする人も多いです。
店員さんが次々とカツを揚げ、山のようにつまれた串カツにソースやどて煮の味噌をつけて頂きます。店舗にもよりますが、串カツを注文すると、粗切りされたキャベツも一緒についてきて食べることもできます。
ソース、味噌とどちらでも食べたことがありますが、からっと上がった衣がついたカツにしっかりとしたタレがついて食べると、何本でも食べることができます。
また門前の飲食店では、川魚料理店も多いです。木曽三川に沿ってある海津市は昔から川魚漁が盛んで、うなぎはもちろんのこと、なまず、鯉などの魚がよく食べられています。なまずを甘辛いたれで蒲焼きにされたなまずランチなども食べることができますよ。
また、「草餅」も有名です。
草餅はどこでも食べることができますが、この門前販売されている草餅は、一味違います。
餅皮が柔らかく、よもぎの良い香りもし、中のあんこが甘すぎないです。
草餅が苦手だった私も大変美味しく食べることができます。
お千代保稲荷は、商売繁盛を祈願するのに大人気のスポットであり、門前には美味しいグルメがたくさんあります。是非一度行ってみてくださいね♪( ´▽`)