伊吹山について

伊吹山について

 

 伊吹山とは、揖斐郡揖斐川町、不破郡関ケ原町、滋賀県米原市にまたがる、標高1377メートルの山です。山頂部分は、滋賀県米原市にあり、滋賀県の最高峰の山であり、琵琶湖国定公園にも指定されています。また、日本百名山、新・花の百名山、関西百名山、ぎふ百山の1つに選定されている、有名な山です。岐阜県内、近辺に在住している方なら、一度は「伊吹おろし」という言葉を耳にしたことがある程、昔から生活に密着して存在している山です。

 日本歴史の古事記や日本書紀にも、神話の1つの中に伊吹山が登場していることもあり、古くから人認められ、親しまれてきた山ということが分かります。

 

 伊吹山のおすすめポイントの1つ目は、山頂までの登上方法が楽しめることです。

 登上方法としては、登山をする方法そして、伊吹山ドライブウェイを車で行く方法があります。

山頂までの登山道は、幾つも存在しており、出発地点が同一県内場所ではありません。

私自身も登山した経験があり、一番多くの人が登山道として選ぶのが、表登山道です。年間30000人の人が利用すると言われています。表登山道は、南東山麓にあたる米原市上野から南西斜面のスキー場跡地を経由して山頂に至るルートです。

登山道入り口は、バス停付近にあり、3合目まではリフトを利用して登ることも可能です。3合目から5合目はかつてのスキー場跡地を歩きます。5合目までは比較的歩きやすい道が多く、途中に砂利の道があったと思います。5合目から9合目までは、急勾配な道が続き、段差の大小があったり、足場も悪いところが多かったりしたと思います。また、登山道の周りには木々があまりなく、視界は広げてあり明るいのですが、日陰がないため、真夏や昼間は大変暑いです。登山用の靴や歩きなれた靴、長袖長ズボン、水分などが必要になります。

また、山頂部分の温度はふもとの温度よりも約8度から10度低いので、防寒着を準備する必要もあります。

9合目からは、お花畑の中を通る遊歩道があり、お花畑を見ながら楽しく山頂まで行くことができます。

私は7月終わりにこの表登山道を登りました。登山道入り口から山頂までの時間は長いものでしたが、途中の登山道の周りの植物や花々、動物などを見ながら歩くことで、足元だけでなく周りの景色も楽しむことができます。そして、山頂から下を見下ろした景色は息を飲むほどの絶景で、登ってきた人しか味わうことができません。                                      

登山口から山頂まで、低学年の子供を連れて、途中で休憩を取りながら歩くと、朝から昼まで約半日かかったと思います。登山するメンバーや休憩する回数によっては、要する時間が変わりますので、参考にしてもらえると幸いです。登山はほぼ初心者で頂上まで行けるかとても心配でしたが、一緒に行ったメンバーと声を掛け合いながら登れば、登りきることができました。小さな子でもコツコツと歩くことで、1000メートル越えの山頂まで登れ、何かをやり遂げるという経験をすることができると思いました。

この他には、米原市弥高から南の尾根を登るルートである弥高尾根(やたかおね)道があります。また、米原市上平寺から弥高尾根の東にある尾根を上り、三角点「城跡」で弥高尾根に合流する上平寺尾根(じょうへいじおね)道があります。岐阜県揖斐川町春日川合のさざれ石公園から静馬ヶ原で伊吹北尾根に合流するルートである 笹又登山道があります。

 

 そして、伊吹山山頂へは、伊吹山ドライブウェイと呼ばれるドライブコースがあります。昭和40年7月に開通したもので、ドライブコースの始点は関ケ原町であり、終点は滋賀県米原市となっています。片道全長約17kmのコースで、約30分程度要します。

 ドライブコースは、同乗している人たちが車窓から見ることができる、四季折々の高山植物や高度な山岳部分から見下ろした景色を楽しむことができるので、大変人気です。また、道路は舗装されており、運転しやすいため、ドライブ好きな人にも人気があります。

 伊吹山ドライブウェイは、有料道路であるので、利用料金が必要となります。普通車、軽自動車は、往復で3140円、自動二輪車及びトライクは2200円必要となります。営業時間は、春季(4月第三土曜日から7月第三土曜日前日)は午前8時から午後8時まで、夏季(7月第三土曜日から8月)は午前3時から午後9時まで、秋季(9月)は午前8時から午後8時まで、秋季(10月から11月最終日曜日)は午前8時から午後7時までです。営業期間は、4月第三土曜日から11月最終日曜日となっているため、そのほかの期間は冬季閉鎖となります。伊吹山ドライブウェイのホームページなどを確認してから行かれるのが良いと思います。

 

 伊吹山のおすすめポイント2つ目は、珍しい植物を見ることができることです。

 特に8合目、9合目からは、お花畑と呼ばれており、四季折々に様々な植物が見られます。 

春には、ヒメレンゲ、イブキトラノオ、グンナイフウロ、夏にはシモツケソウ、メタカラコウ、クガイソウ、秋にはサラシナショウマ、アキノキリンソウ、イブキトリカブトなどの花々が咲き乱れます。特に、夏場には多くの花々が咲き乱れ、お花畑を楽しめます。また、絶滅危惧種の植物も生息しており、普段の生活では見ることがない植物を目にすることができます。

 

 伊吹山をのおすすめポイントを2つ紹介しました。伊吹山は登山すること、山頂で四季折々の植物を見ることで、山全体を楽しむことができます。大きな山に行くことで、気持ちもリフレッシュすること間違いなしです。